ろまん燈籠 の商品レビュー
兄妹それぞれが語って…
兄妹それぞれが語っていく物語形式の小説です。太宰さんの小説は、何度読み返しても面白いし新しい発見ができます。
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太宰治は短編がおすす…
太宰治は短編がおすすめです。結構笑える&感動できたり才能を改めて感じられます。
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この作品は作者である…
この作品は作者である太宰が書いた中では特に美しい物語ではないだろうか。
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5人の兄弟姉妹が順に物語を繋いでいく体裁になっているが、5人それぞれの性格や性別で「なにをハッピーエンドと捉えるか」が異なる表現をされており(特に男女で真逆になっている)面白いなと思った。
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人間の演じる、本音と建て前、エロス(生)とタナトス(死)、悲劇と喜劇を真面目に笑いながら皮肉る太宰作品は好物で、年に一度は読み返してしまう。5人兄弟姉妹が小説の連作に興じる「ろまん燈籠」。「ただ、好きなのです。それでいいではありませんか。純粋な愛情とはそんなものです。」と好意の弁...
人間の演じる、本音と建て前、エロス(生)とタナトス(死)、悲劇と喜劇を真面目に笑いながら皮肉る太宰作品は好物で、年に一度は読み返してしまう。5人兄弟姉妹が小説の連作に興じる「ろまん燈籠」。「ただ、好きなのです。それでいいではありませんか。純粋な愛情とはそんなものです。」と好意の弁解を嫌悪するところ、最後一番できの良かったのは母親のみよに決めるところ、が面白い。 その他、「秋風記」「思い出に生きるか、いまのこの刹那に身をゆだねるか、それとも、将来の希望とやらに生きるか、案外、そんなところから人間の馬鹿と利巧のちがいが、できてくるかもしれない」、「女の決闘」「芸術家には、人でない部分が在る、芸術家の本性はサタンである」など昭和14-16年の魅力的な作品が並ぶ。
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ろまん灯籠、前々から友達にオススメされていて気になっていたから読んでみた。自分ならこう書くなぁなんて想像しながら読んでたら凄く楽しかった。太宰治って言うと人間失格とか暗〜いイメージしかなかったから新鮮だった。
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太宰治は出鱈目でありながらも、要所要所でものごとの本質をあぶりだしてくるのがすごいところかもしれない。出鱈目で狡猾な人間を自認していて、良心というか本質を見る厳しい目ももっていたから、自死してしまったのかなあ。そう分析してみましたが、岩井俊二さんの解説によると、死ぬことに対するミ...
太宰治は出鱈目でありながらも、要所要所でものごとの本質をあぶりだしてくるのがすごいところかもしれない。出鱈目で狡猾な人間を自認していて、良心というか本質を見る厳しい目ももっていたから、自死してしまったのかなあ。そう分析してみましたが、岩井俊二さんの解説によると、死ぬことに対するミーハー的な気質だったんじゃないかということで、そういうやっぱり軽い面のある作家だったのかなあという印象を持ちました。まあ、作家っていうのは誰しもがそうい軽さってあるとぼくは思っていますが。もしも太宰ばかり連続して読んでみたら、彼なりの文章の美しさや語彙が読み手にもある程度は身に付きそうですけれども、やっぱりその甘ったるさみたいなのに辟易としてしまう可能性が高い。ぼくにとっては、たまに楽しみで読むのがいいように思いました。間隔を開けずに二度読みなんかすると、興ざめな文章のときもあるよね。と、そんなことを言いつつも、おもしろく読みました。
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「太宰というのは、死にたいという思いと、やっぱり生きてみようと思わせる出来事との葛藤で作品を作っている人で、この背反する二つの要素の比率によってそれぞれの作風が異なって見えるのである。」という解説になるほどーと思った。 この本の中の作品では、「死にたい」方に傾いているものとし...
「太宰というのは、死にたいという思いと、やっぱり生きてみようと思わせる出来事との葛藤で作品を作っている人で、この背反する二つの要素の比率によってそれぞれの作風が異なって見えるのである。」という解説になるほどーと思った。 この本の中の作品では、「死にたい」方に傾いているものとして、「秋風記」が、「生きてみるか」の方に傾いているものとして「新樹の言葉」「愛と美について」「ろまん燈籠」「女の決闘」「古典風」「清貧譚」として分けることができるという。 「死にたくなった?」 「うん」 という会話がさらっと交わされる「秋風記」が好き。 ぐだぐだと自分を曲げることができない主人公の「清貧譚」も好きだ。 どの作品を読んでも、太宰は人のよろしくない部分を描写するのが上手い気がする。特にダメ男にかけて。
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これとは違う装丁だけど角川だったのでこれにしとく 女の決闘が長くて疲れた 元ねた知らないので原作と太宰治作のところが なんだかごっちゃになってて読みにくかったなー 最後の菊の精はこんなのも書くのかーと思いつつで 他のは自分が思う太宰治!って話だったかなー 9ページ目の「ほど...
これとは違う装丁だけど角川だったのでこれにしとく 女の決闘が長くて疲れた 元ねた知らないので原作と太宰治作のところが なんだかごっちゃになってて読みにくかったなー 最後の菊の精はこんなのも書くのかーと思いつつで 他のは自分が思う太宰治!って話だったかなー 9ページ目の「ほどよく愛することができない」のくだり グチャグチャにしてやりたくなる気持ち 誰しも思い当たることがあるんじゃないだろうかー 女の決闘は読みにくかったけど すべて「事実」として存在するけど、それを「真実」と指摘するのは間違い ってとこがイイナーとオモッタ そんなにおもしろくなかったけど 太宰治わりと好きなので まーこんなもんかなーの星2つ
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「新樹の言葉」の舞台が地元で親近感がわきました。 太宰さんの小説は会話が多いから読みやすいです^^
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