中国史 の商品レビュー
A5サイズでハードカバー、厚み4cm。ちょっとした鈍器。 まず中国の定義から始まっている処が面白い。
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先史から現代にまで至る中国の歴史を一冊にまとめている。それだけに、内容が簡略すぎて、押さえられていない重要事項もちらほら見られる。このページ数で中国の通史は無理があるのではなかろうかとも思える。しかし、ページ数の制約がある中では良く練られた内容だと思う。中国はどんな歩みを持つ国な...
先史から現代にまで至る中国の歴史を一冊にまとめている。それだけに、内容が簡略すぎて、押さえられていない重要事項もちらほら見られる。このページ数で中国の通史は無理があるのではなかろうかとも思える。しかし、ページ数の制約がある中では良く練られた内容だと思う。中国はどんな歩みを持つ国なのだろうという雰囲気に触れるには良い。ただし、春秋・戦国期の記述は独自の説をとる人物が執筆しており注意が必要。当該時代は昭和堂の『概説 中国史 上』を読むほうが良いだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] [ 目次 ] 序章 「中国」とは何か 第1章 古代文明と邑制国家 第2章 皇帝支配の成立 第3章 帝国の分裂と再統合 第4章 東アジア世界の変容 第5章 中華帝国の繁栄 第6章 動揺する中華帝国 第7章 中華復興の試み 第8章 人民中国の光と影 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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中国史は量が膨大で、時代ごとに分冊化されるケースが大半なので、1冊で本格的に通史を学べる本書は貴重だと思います。時間がかかりますがひと通り理解できれば、時代別に絞った本に移ってもかなり対応しやすくなります。南北朝がやたら細かく、明朝がちょっと記述が浅いというのが私の個人的感想。
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山川出版社の新版世界各国史シリーズの一つです。編集者は尾形勇・岸本美緒両先生。各章の分担は他の中国史概説の本でよく見るメンバーです。山川の世界各国史シリーズは過去2回ほど出ていますが、今回の新シリーズは共産主義の幻想とともに唯物史観が崩れたあとのものですので前回のものとは全くの別...
山川出版社の新版世界各国史シリーズの一つです。編集者は尾形勇・岸本美緒両先生。各章の分担は他の中国史概説の本でよく見るメンバーです。山川の世界各国史シリーズは過去2回ほど出ていますが、今回の新シリーズは共産主義の幻想とともに唯物史観が崩れたあとのものですので前回のものとは全くの別物と言ってよいでしょう。内容はこれから中国史をやっていこうという方や、専門外のことでちょっと調べないとという方にはお薦めの本です。発行されたのが1998年ともはや最新の研究成果とは言いがたいものの、今でも議論となっているものや、研究の主流となっているものも多く取り上げられています。例えば東大の平勢先生が執筆した第一章「古代文明と邑制国家」では、教科書で書かれている「周の東遷」という事件は西から犬戎が攻めてきたために鎬京から洛邑に遷都した、と書かれてあるが、平勢説によると周の幽王暗殺後有力者によって鎬京に携王が即位し、それに反対する一派が平王を洛邑に建てた。携王の方を西周といい平王を東周という。その後は西周側が正統となるようであるが、この説はまだまだ議論のさなかにあります。執筆者によっては細かく立ち入りすぎているところもあるように見えますが、「中国史概説」を書いた本では一番取りかかりやすい本ではないかと思います。
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