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文理シナジーの発想 の商品レビュー

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文科系の人々が常に抱…

文科系の人々が常に抱える理系コンプレックスを解消し、互いの長所を活かしあった、新たな思想モデルを模索する1冊。

文庫OFF

2012/02/22

最近、仕事で考えに考えているテーマにどんぴしゃのタイトルだったので思わず手に取ってみた。この本で「なるほど」と思ったのは、理系は「かくある」、文系は「かくあるべし」の学問である、とあったこと。私はそれを「真・善・美」のうち理系=真、文系=善 だと思っていたので、あ、なんか近いなと...

最近、仕事で考えに考えているテーマにどんぴしゃのタイトルだったので思わず手に取ってみた。この本で「なるほど」と思ったのは、理系は「かくある」、文系は「かくあるべし」の学問である、とあったこと。私はそれを「真・善・美」のうち理系=真、文系=善 だと思っていたので、あ、なんか近いなと思いました。今、たとえば原発の問題など、科学技術の発展に人間のコントロールがついていっていないのは、科学技術を考える人たちの間に「かくあるべし」の発想がないからだとすれば、文理の融合は急務だと思う。文理シナジー学会はおもしろそう。ただ、ここでは現実世界の課題をどうやって解決するかという具体的な対応について考えられていて、それはとても重要なことだけど、今仕事で考えているのはどちらかというと思考法など基礎的な部分なので、若干目的が異なる。この本で紹介されている古典が、とても役に立ちそうだ。パスカルの「パンセ」は必読かも。

Posted byブクログ