ハード・アカデミズムの時代 の商品レビュー
国際関係学科 渡邊あや先生 推薦! 著者自身のアメリカでの院生ライフに関する記述が刺激的です。 大学論としても興味深い一冊です。
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だいたいもっともだと思うことばかりだった。著者の留学の体験談なども載っていて、欧米のアカデミズムは日本とは比べ物にならないほど厳しいというのはよくきく話だが、しかしまあそれくらい勉強しないといかんよねと思う。能力のない人は切る仕組みがあるのも重要なことだろう。
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日米両大学院を出た筆者の経験から、日米間の大学院(大学)教育を比較し、日本の状況に警鐘を鳴らしている。大学教育のあり方、そのグローバル化が取り巻く環境を考えさせる書籍であった。
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皆さん、「アカデミズム」って言葉を聞いたことがあると思います。 辞書によると「アカデミズム」… 大学などでの、理論を重視し、学問・芸術の純粋性・正統性を守ろうとする立場。ジャーナリズムに対比して用いられることがある。 だそうです。 まだわかりにくいですよね。 簡単に言うと、...
皆さん、「アカデミズム」って言葉を聞いたことがあると思います。 辞書によると「アカデミズム」… 大学などでの、理論を重視し、学問・芸術の純粋性・正統性を守ろうとする立場。ジャーナリズムに対比して用いられることがある。 だそうです。 まだわかりにくいですよね。 簡単に言うと、大学での研究や教育ってことです。 この「ハードアカデミズムの時代」を書いた高山博さんはこのアカデミズムをハードアカデミズムとソフトアカデミズムの2つに分けています。 ハードアカデミズムは堅そうでとっつきにくそう。 ソフトアカデミズムはやわらかくて、親しみやすそう。 こんな印象を持つと思います。 その通りです。 ハードアカデミズムは新たな知を創造すること。つまり研究です。 ソフトアカデミズムは既存の知を伝承すること。つまり教育です。 さて、ここで「知」と「知識」の違いについてみてみましょう。 「知識」とは個人がそれぞれ持っているもの。パソコンの知識とかスポーツの知識とか言いますよね。 「知」とは人類が共通して持つもの。よく「知」の体系とかいいますよね。言語た文化もそうですし、今まで人類が蓄積してきたものです。数学にも知の体系はありますし、歴史にもあります。それら全体をまとめたものだと思うとわかりやすいと思います。 つまり、ハードアカデミズムは知の体系を増やすことです。化学的発見もそうです。ノーベル賞をもらうような人も新たな知を創造していますよね。 ここで前回述べた、日本の教授は研究も教育も中途半端であるということについて話してみたいと思います。 これは大学のシステムに問題があります。 日本の教授は研究で成果をあげ、論文を出さなくても大学に居続けられる。また授業がしっかりと評価されることはない。入試や事務などの雑務に追われ時間があまりない。 アメリカの教授は論文を出さないと何も評価されない実績主義。さらに授業は外部から評価される。さらに事務的な仕事は大学の事務員の方がやってくれる。 アメリカでは「Publish or Perish?」という言葉があります。 論文を出すか?さもないと滅ぶだけだという意味です。 アメリカの教授の椅子をめぐる争いはし烈です。これは以前紹介した若き数学者のアメリカ (新潮文庫)/藤原 正彦 に詳しくのっています。 さて、このような現状のなかで私たち大学生ができることは何でしょうか? やはり自分で学ぶということ。たくさん本や新聞を読むこと。大学に頼りっぱなしになってはいけません。 本や新聞を読みづけるといいことがあります。たくさん蓄えた知識がどんどん関係づけられてどんどん頭の中で整理されていくのです。あの話とこの話は同じことを言っている。あれとこれはここが違うなという風に。 自分の頭の中で、一つの「知の体系」が出来上がってきます。そしてそれがどんどん網の目のようにつながってきます。 ある程度の自分なりの「知の体系」ができあがると社会でやっていけるようになると思います。どんな話題でも、誰とでも会話をし、議論できる。 それができるようになるのが一生の目標であると言ってもいいかもしれません。 自分なりの読書のコツは、同じジャンルの本を複数冊読むこと。一気に。そうするとある分野で知の体系ができます。知識がつながります。 一つの本をじっくり読む必要はありません。さっと、大事なところだけ読んだり、他の本と比較したりしましょう。 皆さんも自分なりの知の体系をより豊かに、よりすっきりさせるために本を読むのをおすすめします。 何のため?結局は自分のためではないでしょうか。 ただこの本は図書館で借りるのをおすすめしますw
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創造性は教えることはできない。ファッションとしての知性。国立大学は存続が危ぶまれて東大総長が政治家にお金を集めに行ったくらい。大丈夫か?日本は。
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