ビーチ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全く楽園じゃなかった。自給自足、組織、役割、人間関係。労働と社会生活が別の形で現れた。でもリチャードはそこは承知でどちらがマシかという判断軸を持ってたように思う。これは自分の20代の体験。タイで飛行機が飛ばず、航空会社が用意したホテルで同部屋になったイギリス人女性は11年間旅をしている人だった。ふと彼女を思い出したのは登場人物達のようにどこか暗かったからかも。終わりを決められたリチャードは終始賢く主人公にふさわしい。そして若さの狂気を22歳で書ききる作者のすごさ!えっ、挿絵まで書いたの!と一番驚かされた。
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ディカプリオ主演の映画が有名な小説。映画の方はちょっと残念な出来だったが原作の小説はスピード感があってボリュームもある名作。映画はこの小説の魅力を半分も伝えきれていない。何より素晴らしいのは主役のリチャードと同じ目線でタイ旅行をしている感覚を味わえる。読後は東南アジアのビーチリゾ...
ディカプリオ主演の映画が有名な小説。映画の方はちょっと残念な出来だったが原作の小説はスピード感があってボリュームもある名作。映画はこの小説の魅力を半分も伝えきれていない。何より素晴らしいのは主役のリチャードと同じ目線でタイ旅行をしている感覚を味わえる。読後は東南アジアのビーチリゾートに行きたくなってしまうほどの魅力を持っている。90年代のタイはバックパッカーの聖地で著者のアレックス・ガーランドもその魅力にハマった一人なのだろうことがうかがえる。ただ、残念なのは映画でもそうだったが終盤にかけてリチャードの狂っていく過程やベトコンなどベトナム戦争の描写が入ってくるのがいまいち理解が難しい。
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メコンデルタでやるLSD 1974僕は生まれた バンコクのカオサン通りはバックパッカーの地だ 東と西のギャップを調整する緩衝地 ヘロイン・ヒッピー 蚊帳 ゲストハウス 口汚ないスラング ブルネット(白人の黒髪)ペーソス哀愁を誘うタイ語の響き バナナ・パンケーキ プール玉当てゲーム...
メコンデルタでやるLSD 1974僕は生まれた バンコクのカオサン通りはバックパッカーの地だ 東と西のギャップを調整する緩衝地 ヘロイン・ヒッピー 蚊帳 ゲストハウス 口汚ないスラング ブルネット(白人の黒髪)ペーソス哀愁を誘うタイ語の響き バナナ・パンケーキ プール玉当てゲーム チェンマイ トレッキングに渓流下り エチエンヌのその反応に僕の気恥ずかしさは倍増した 現実離れした空想癖 スコットランド 南シナ海にダイビング クラゲ戦争 十把一からげ 汗の臭いを嗅ぎつけた蝿 サムイ島は暑いけども美しい 希望的観測 シカゴは風の吹く街、アイダホは雲のない州 犬、蛇、蜥蜴、蛙、結局どれも鶏肉みたいな味がする 鼠だってそうさ『特攻野郎Aチーム』遠泳えんえい 宇宙が無限だということを受け入れるなら 大麻畑を発見した驚愕 物憂い プラトーン1986 ミスター・ダックの死体 フランソワーズに惹かれる胸のうちまで告白した 漠然とではあるにしろ、「旅行者」と「旅人」の間に一線が引かれていた。旅行者の目的が主に休暇を楽しむことにあるのに対し、旅人の目的がまさに旅それ自体にあることだった。 つまりは自由な精神を抱く理想郷だった ある種のイデオロギーとか アジア人が手で尻を拭くなんて信じたくないが 任天堂のゲームボーイ 銛を放って海に飛び込む-そんなプロセスを繰り返しながら ラグーン 〈ストリート・ファイター2〉、その古きよきゲーム 優秀なオールラウンドプレイヤー、守りは堅く、動作も機敏、攻か撃に回れば止まる事を知らない。 あらゆる技を使って相手を攪乱する 死を悟る瞬間 十人十色の反応が見受けられる 体裁 パッドの連打音 一人旅は現実逃避に結構使える 「全てが青い世界に色は存在しない」という格言があるが、まったく道理に適った言葉だと僕は思う。 「郷に入っては郷に従え」という諺は、旅人の十戒に於ける第一項目であり、その証拠に、ヒンズー教の寺にずかずか入っていき、「なんでまたあんたらは牛を崇めてるんだ?」と尋ねるやつはどこにもいない。観察、理解、順応、肯定ーそれが筋というものだ。 アクアラング=自給式水中呼吸装置 ホースをシュノーケルがわりに ひとり旅をすることによって唯一学んだことがあるとしたら、それは物事を実行に移すときの要領のようなものに違いない。何かをやりたいと思ったらうだうだ悩まず即行動。人の扱いを心得たものだったわけだが 千鳥足 平衡感覚 船尾を待ち 贅沢な泡立ちにして素晴らしい香り ホーチミン・シティのこともサイゴンって旧称で呼んでたから カンプチア 旅人達の間でよく交わされる武勇伝的な話 午後のシエスタ コーンローヘアをした黒人の女の子 虫酸が走る モルグ死体公示所 堰を切ったように ロンリー・プラネット 至福に満ちたような印象 じょさい如才のない受け答え 神経鋭敏にして心穏やかな状態 冷静沈着なプロフェッショナルよろしく 浮き足立つ 極秘任務 AK47自動小銃 目尻の吊り上がった東洋人 これでドアーズの音楽でもあったら完璧だった 湾岸戦争 ロンリー・プラネット英語版地球の歩き方 烏賊に当たって食中毒 スウェーデン人の3人組鮫に襲われる 夜光虫 埋葬 報われぬ恋 したり顔 サル ミスター・ダック バックスが鼻持ちならない男なのに対して 報われぬ恋に関してなら、お前は専門家だからな カール、お前はビーチを覆う黒い雲だよ ここまで堂々と嘘をつける彼女を羨ましくも思った ヴェトナムを味わせてやった 自暴自棄からくる強引な楽観主義なねすがり 大量のマリファナをシチューに混ぜて レモングラスの匂い テト ポッチェントン 米粒混じりの溶岩流 ガンジャ盗む 外人ファラン 普段は絶対に泣かない人が鳴くようにサルは泣いた。それは想像を絶するほど奥深いところから込み上げる涙だった。 …再会はその秘密の楽園で これは単なるエピローグ 大麻畑の番人 エチエンヌ…まったくとんだダークホースだ 可哀想なケイシー。たぶん彼女は、ヘロインの密輸を引き受けることで、国に帰る金を工面しようとしたのだろう。 なんかいいな、その響き。僕は沢山の傷を負っている。 天才 脱帽 1970生まれのイギリス人 「最もセクシーな男」のリストにも登場した 哀愁 憂い トレインスポッティング レオナルド・ディカプリオ 四次元立方体
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図書館で。 そう言えばディカプリオで映画になったなあ、なんて思って借りてきたのですが読み切れなかった…。 冒頭でガンズのパラダイスシティの歌詞を思い出しました。Take me down to the Paradise city, where the grass is green...
図書館で。 そう言えばディカプリオで映画になったなあ、なんて思って借りてきたのですが読み切れなかった…。 冒頭でガンズのパラダイスシティの歌詞を思い出しました。Take me down to the Paradise city, where the grass is green and the girls are pretty ってとこ。どこかにある地上の楽園、みたいなものや冒険に憧れる(バカな)若者ってのは普遍的なアイコンみたいなものなのかなぁ。 まあグーグルマップもあるし今では地球上で誰も足を踏み入れたことがないとか、誰も見たことがない場所、なんてのがおとぎ話になってしまったからかもしれませんが。そして世界中の若者に愛される携帯食料カップヌードル!素晴らしい発明ですな。 私は蠅の王の方が好きなお話だな。
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昔読んだ。 映画も観た。 こういうの好き。面白かった。 特殊な状況下での精神的な歪み…みたいなのが好き。
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なぜだか読み進めてしまう。そんな「スピード感!!」が売りだと思う。 ラージスケールのもと展開されるアレックスの物語。楽園ビーチの中で自分の存在価値を見出せれば最高だ。
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主人公リチャードは、アジア旅行中タイのホテルでバッグス・バーニーという男から不思議な話を聞き「ビーチ」への地図を貰う。そして伝説の楽園「ビーチ」へ。 しかし、幸せな時間はそう長くは続かない。 読み易く、スピード感のある作品。
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「楽園はどこにある?」 パラダイスを求めて旅をしてきたのに、人間の醜さを目の当たりにしてしまう皮肉さ。 はまりました。
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