信用恐慌の謎 の商品レビュー
とにかく面白過ぎる。 レイダリオの30分でわかる経済の仕組みと併せて、今年から高校で始まった投資の授業や、大学1年で初めて経済学の授業を受ける人には最適の教材にもなると思う。
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恐らく全体の半分以下しか内容は理解できていないと思いますが、18世紀前半のジョン・ローという人から発展してきた経済学理論が現代まで、どう変遷してきたか?という歴史的経緯や経済の根本は景気循環の概念と理論が絡み合いながら進化してきているということが語られています。 カオスというか理...
恐らく全体の半分以下しか内容は理解できていないと思いますが、18世紀前半のジョン・ローという人から発展してきた経済学理論が現代まで、どう変遷してきたか?という歴史的経緯や経済の根本は景気循環の概念と理論が絡み合いながら進化してきているということが語られています。 カオスというか理論だけでは語れない事象も経済活動にはあり、それを理屈抜きに直感的に捉え、儲けを得ているソロス氏のような投資家の存在も紹介されており、近年に至るところまで網羅されている歴史小説的ですが分かりやすく解説されていて勉強になりました。 最後には日本を含むアジア経済の現況にも触れられており、場当たり的な対応ではなく長期を見据えた経済政策が必要であると思いました。
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原題は、"Business Cycle"。景気循環の「発見」から、最新のカオス理論までをお話仕立てで紹介しています。 現代の主流派経済学では、Real Business Cycle論が全盛ですが、この本を読むと、景気循環は金融面との関連で語られてきたことが分か...
原題は、"Business Cycle"。景気循環の「発見」から、最新のカオス理論までをお話仕立てで紹介しています。 現代の主流派経済学では、Real Business Cycle論が全盛ですが、この本を読むと、景気循環は金融面との関連で語られてきたことが分かります。ポストリーマンショックで、金融面をモデルに取り込もうという動きが出てきたのは、過去への回帰なのかもしれません。
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経済学の発展の歴史が物語風に描くと同時に、過去のバブルの発生崩壊のメカニズムから、資本主義には好況も不況も行き過ぎる「ポジティブ・フィードバック効果」を本質的に持っているということを実証した、学術的にも非常に濃い内容。しかも著者は学者ではなく、ヘッジファンドのマネジャーであるため...
経済学の発展の歴史が物語風に描くと同時に、過去のバブルの発生崩壊のメカニズムから、資本主義には好況も不況も行き過ぎる「ポジティブ・フィードバック効果」を本質的に持っているということを実証した、学術的にも非常に濃い内容。しかも著者は学者ではなく、ヘッジファンドのマネジャーであるため、相場を体感した者の感覚から来る視点は、退屈な学者の論文とは全く趣を異にしており、その内容も面白さだけでなく、お役立ち度も満点の名著。
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