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医学生 の商品レビュー

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50件のお客様レビュー

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4人の医学生の心情が…

4人の医学生の心情が、テンポよく書かれています。研修を通じ、多くの経験をつんでいく彼ら。しかし時には自分の将来や周囲からのプレッシャーに悩み、葛藤していきます。展開に派手さはないですが、心情の細かな描写に魅せられます。

文庫OFF

2024/08/28

医療・青春小説。 新しく設立された秋田大学医学部を舞台に、四人の医学生たちの苦悩と成長が描かれていた。 著者は、実際に医師として活動。 その体験をもとにこの作品を執筆されている。 この物語では、医療現場で直面するさまざまな難題や、命の重みが心に響く。 挫折や不安を抱えなが...

医療・青春小説。 新しく設立された秋田大学医学部を舞台に、四人の医学生たちの苦悩と成長が描かれていた。 著者は、実際に医師として活動。 その体験をもとにこの作品を執筆されている。 この物語では、医療現場で直面するさまざまな難題や、命の重みが心に響く。 挫折や不安を抱えながら秋田大学医学部に集まった和丸、京子、雄二、修三の四人の学生が、解剖実習や外来実習などを通じて成長し、自分の生き方を見つけていく姿が描かれている。 彼らは医者を目指しながら、失恋や妊娠、患者の死といった様々な経験に向き合い、友情を深めていく… 物語の後半では、彼らが15年後にどのように成長しているのかも描かれている。 医療現場のリアルな日常や、それぞれの人生の選択にスポットが当てられていた。 医学生としての日々の中で感じる不安や孤独、そして自己の成長が描かれたストーリーは、わたしたち読み手に感動を与え、医師という職業の真の意味を考えさせてくれる。 この作品を読むことで、医者への尊敬の気持ちが一層強まった。 医師免許を取得するまでの苦労や努力、さらにその先にある医療の現実を理解することで、医者という職業の重みを改めて認識した。 また、病気の治癒には医者だけでなく、患者自身の力も大切だということも学んだ。 著者の自伝的な要素が含まれたこの作品には、彼自身の人生への向き合い方や、医師としての葛藤が色濃く反映されている。 医者になることの厳しさや、その裏に隠れた人間的なストーリーを知ることで、より深い理解が得られると思う… 医療用語は本当に難しいですよね! あの難解な言葉を覚えている医療従事者の方々は、本当にすごいと思います! 私には到底無理だ…。

Posted byブクログ

2024/08/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすかった 解剖実習を通して死に慣れていく  死体に慣らすことによって学生を死にも慣らしていく巧妙な洗脳手段 少し鈍感な奴の方が臨床に向いている

Posted byブクログ

2024/02/27

すごく人間味あふれる本だと思いました。 悪い意味ではなくただ淡々とリアルな人間生活が描かれており興味深い内容だと思いました。 自分自身医者にお世話になるときにもう一度読み直したいと思います。

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2023/09/10

 マニュアルに若干の経験を加えて診断、治療をする。治る者は治り、治らない者は治らない。よほど鈍感な医者でない限り、自分が神でないことを知るのは早い。その後、神に近づこうとする医者と、神という言葉で表現される大いなる自然の摂理に自分を含めた人間の予後をゆだねてしまう医者とに分かれる...

 マニュアルに若干の経験を加えて診断、治療をする。治る者は治り、治らない者は治らない。よほど鈍感な医者でない限り、自分が神でないことを知るのは早い。その後、神に近づこうとする医者と、神という言葉で表現される大いなる自然の摂理に自分を含めた人間の予後をゆだねてしまう医者とに分かれる。 ……2020/8 再読。20年以上前、医学部受験勉強のモチベーションを支えてくれた小説である。主人公の4人の医学生たちの専門教育過程から卒業までのエピソードを綴り、卒後15年の後日譚で締め括られる本作を、実際卒後15年の自分が、今また読み返すのも、また感慨ひとしおであった。

Posted byブクログ

2023/05/06

解剖実習も医学部の雰囲気もリアル。解剖班4人組も全員親近感がありました。 部活やキラキラした恋愛のような「いわゆる青春」は登場しないけれど、立派な青春だよなぁと思いながら読みました。

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2022/12/16

新設されて間もない秋田大学医学部に入学した4人のそれぞれの視点から、入学から卒業、その後まで描かれる小説。 筆者の実体験がほとんどで、そこに脚色が入って小説になっていると思われる。 陰鬱とした秋田の田舎で6年間の課程を過ごした筆者の大学生活を垣間見たようだった。

Posted byブクログ

2022/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解剖学実験=価値観が変わる死体の解剖 ポリクリ=病院実習 モルヒネ=安楽死剤 飾らない小説で、現実を見れた気がする。 医者は、命を救う側ではなく命を看取る側だと悟ったときの苦悩を知れた。

Posted byブクログ

2021/11/05

 医学生が地方の大学の医学部で解剖学や試験などに取り組む姿を描いている。作者の自伝的な小説というだけあって、内容は非常にリアルだし、一昔前が舞台のようだが今の医学部もあまり大きくは変わっていないのだと思う、そんなに違和感なく、内容にいちいち納得しながら読むことができた。そんなにド...

 医学生が地方の大学の医学部で解剖学や試験などに取り組む姿を描いている。作者の自伝的な小説というだけあって、内容は非常にリアルだし、一昔前が舞台のようだが今の医学部もあまり大きくは変わっていないのだと思う、そんなに違和感なく、内容にいちいち納得しながら読むことができた。そんなにドラマチックな展開があるわけではなくて淡々とした医学生の姿が描かれていくだけなのだが、それでもなかなか面白かった。同じ時期に読んだ「泣くな研修医」もリアルという意味では似ているはずだが、この「医学生」の方がだいぶ面白かった。無理にドラマチックにしようとしていないからだろうか。

Posted byブクログ

2021/10/05

風景・街の描写が丁寧で場面を容易に想像できました。また人物描写についても、それぞれの大学生のリアルさがすごく共感できるものでした。 話の流れとしては医学生の日常ということもあり起伏は少ないですが、そこがかえってリアルさを出してるのかな、と感じました。

Posted byブクログ