女子中学生の小さな大発見 の商品レビュー
女子中学校の生物の先生が、生徒にちょっとした実験をするよう宿題を出して、その結果を纏めた本…と言ってしまうと無味乾燥な感じになってしまいますが、そのまま羅列された、雑誌やラジオ投稿の一発ネタばりの短い文章はある意味では味があるとも言えます。 先生があとがきで言っているように「間違...
女子中学校の生物の先生が、生徒にちょっとした実験をするよう宿題を出して、その結果を纏めた本…と言ってしまうと無味乾燥な感じになってしまいますが、そのまま羅列された、雑誌やラジオ投稿の一発ネタばりの短い文章はある意味では味があるとも言えます。 先生があとがきで言っているように「間違っているもの」や「何のためにやってるのかわからないもの」もあって、それがこの本のリアル感を非常に高めています。あぁ、あんなヤツいたわ的な。 本自体はたいした分量ではないのですが、読み進んでいくうちに思ったのは、こういう色々なことを面白がれるコトって大事だなぁということと、何気なくやってみた様々なことの結果として科学的な発見もあったんじゃないかということです。 いつもの街の風景が、カメラを持って歩くだけで違って見えるように、色々なことから何かを発見するつもりでいれば、少し日々が楽しくなるんじゃないか。また、アルキメデスがお風呂に入ってエウレカ的にひらめいたような事象が、実は我々の身近にもまだあるんじゃないか。そんなコトを考えました。 しかしさすが雙葉系列。ちょっとした発見がハワイやシンガポールで行われます。あと、昔はそんなに虫が家に入り込んでましたっけ。 ちなみに、本の中にあるイラストは「あぁ、子どもの頃の絵ってこんなタッチだったなぁ」と思ってしまうような変にリアルな感じの絵もあって、これは大人になって体裁を整えるだけが上手くなったのか、それとも絵を書かなくなっただけなのか、少し考え込んでしまいました。
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理科の楽しさは純粋に単純な興味を持つことからスタートする、その原点を見たような気がした。 内容は実に淡々と著者が受け持った女子中学生の研究レポートを1つあたり2〜3行のペースでズラズラーっと載せているだけ。しかしそれがまた建て前とか重々しさなく気軽に読めて良い。中には「へぇ〜、...
理科の楽しさは純粋に単純な興味を持つことからスタートする、その原点を見たような気がした。 内容は実に淡々と著者が受け持った女子中学生の研究レポートを1つあたり2〜3行のペースでズラズラーっと載せているだけ。しかしそれがまた建て前とか重々しさなく気軽に読めて良い。中には「へぇ〜、よくそんなこと試そうと思ったもんだ」と関心させられるものもあれば、思わず笑ってしまうへんてこりんな発想もある。 でもそれがいい。この純粋な疑問が必要だ。 自分も、周りのいろんなコトに純粋にギモンを持ち続けていきたいもんだなぁ、と感じさせられました。
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静岡市の街の中に、お城の堀と堀にはさまれて、私立の女子だけの学校があります。本書はその静岡雙葉中学校の一年生の生徒たちの理科の小さな研究レポート集です。 -まえがき より- クスリとしたり思わず吹きだしてしまったり、成程そうきた...
静岡市の街の中に、お城の堀と堀にはさまれて、私立の女子だけの学校があります。本書はその静岡雙葉中学校の一年生の生徒たちの理科の小さな研究レポート集です。 -まえがき より- クスリとしたり思わず吹きだしてしまったり、成程そうきたかとうなってしまうものなど・・・たった数行のレポート(?)の中には、奥深いドラマがありました。なんせ着眼点がいい!普段はなんとも思わないようなことを、不思議に思い調べると言うのは発見の第一歩。知識として知っていて疑うととのない事実だけど、それを実際に実験して見て実感としてみるというのは違うことなんだなと、しみじみ思いました。 まあ、大多数は本当に「自由」な研究でしたけど。 中でも気に入ったのを少し ・Oさんは万歩計をつけて寝てみました。朝までに12歩、歩いていました。 -発想がユニーク- ・Oさんは、大きいアリと小さいアリの力関係を調べました。それからOさんの手作りのクッキーだけは、なぜか持っていきませんでした。 -何故か少しほろ苦く笑えました。男子小学生かと思うほど、研究対象は虫が大人気。中でもナメクジは色々と大変な目に・・・- ぜひ、この時の気持ちは忘れないでいてほしいです。
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2001.2 おもしろい!!!ちょー笑える。やってみようかな?って思う実験とかそうなの!!っておどろくやつとかあって、楽しかった。
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2010/04/12~2010/04/12 星4 久々に『空想科学読本』以外で科学関係の良本に出会った気がする。 というか、科学関係の良人に、だろうか。 きっとこの著者の人はおもしろい先生なんだろうな、と思った。 端から見るとくだらないような実験は、してみてもなかなか発表で...
2010/04/12~2010/04/12 星4 久々に『空想科学読本』以外で科学関係の良本に出会った気がする。 というか、科学関係の良人に、だろうか。 きっとこの著者の人はおもしろい先生なんだろうな、と思った。 端から見るとくだらないような実験は、してみてもなかなか発表できないものだ。それをここまで引き出させたのは凄いと思う。 どんなものがあったのか少し引用してみよう。 ・Oさんは万歩計をつけて寝てみました。朝までに12歩、歩いていました。 ・Nさんはアユの解剖をしました。おいしかったそうです。 ・Kさんはろうそくのサンタさんに火をつけました。サンタさんはホラー映画みたいになって1時間5分かかって燃えました。 ・Oさんは大きいアリと小さいアリの力関係を調べました。それから、Oさんの手作りのクッキーだけはなぜか持っていきませんでした。 ・Yさんはリンゴの変色を防ぐには食塩水の他にサラダ油でもよいことを発見しましたが、サラダ油につけたリンゴは食べる気になれないことにも気がつきました。 おもしろい試みだ。
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