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エスノメソドロジーの想像力 の商品レビュー

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2017/12/26

ハロルド・ガーフィンケルの「幻の作品」である「カラートラブル」という短編小説が翻訳掲載されている。 ガーフィンケルが、院生(修士?)時代に書いたもので、1940-41年を代表する秀作だとか。 確かに読んでいて、短編として退屈しなかった。いい作品。 吉見俊哉が、自身の『カルチュラ...

ハロルド・ガーフィンケルの「幻の作品」である「カラートラブル」という短編小説が翻訳掲載されている。 ガーフィンケルが、院生(修士?)時代に書いたもので、1940-41年を代表する秀作だとか。 確かに読んでいて、短編として退屈しなかった。いい作品。 吉見俊哉が、自身の『カルチュラル・スタディーズ』につながる前史となるような論文を書いていたりする。 エスノメソドロジーの具体的な会話分析がなされた論文が何本か含まれており、会話の記述方法も論文ごとに少しずつ違う。 それらの記述法を見比べて、なぜこの論文ではこれを採用し、あの論文では別のものを採用しているのか……と考えれば、非常に教育的な意義もあるだろう。

Posted byブクログ