A.B.O.AB の商品レビュー
しばらく中断していた読書だったが、また少しずつ読書欲が湧いてきて、ふとこの本を手にした。久々に姫野節を読んでみたくなって。 もうね、ほんとおもしろいです、姫野さん。この発想と明確な描写。改めて、目が放せない作家だと思った。 タイトルから推測できるように、これは血液型にまつわる...
しばらく中断していた読書だったが、また少しずつ読書欲が湧いてきて、ふとこの本を手にした。久々に姫野節を読んでみたくなって。 もうね、ほんとおもしろいです、姫野さん。この発想と明確な描写。改めて、目が放せない作家だと思った。 タイトルから推測できるように、これは血液型にまつわる短編小説。それぞれの血液型の男女が登場する。栄介(えいすけ)と永子(えいこ)はA型、薇原(びはら)と美子(びいこ)はB型、尾形(おがた)と旺子(おうこ)はO型、恵比寿(えびす)と江琵子(えびこ)はAB型。 様々な恋愛シチュエーションにおける8人の対応がショートショートで楽しめるという内容なのだが、『八人の物語』の四話以外は、それぞれ同じ名前で出てきてもみんな別人なのでご注意を。 各血液型の反応がみんな違うので、同じようなシチュエーションでも物事がまったく違う方向へ動いていってしまうのが、もう本当におもしろかった。あとがきまで笑えた。姫野さん自身が周りの知人など100人にとったアンケートにもとづいてできたショートストーリーなので、かなりリアルだ。血液型の特徴が具体的によくわかる。 わたしはA型なので、やっぱりA型の人の話に共感することが多かったような気はする。あたしはそんなことないぞと思えるものもあったけど。また、B型のあまりの傍若無人ぶりに、O型のあまりのおおざっぱさに、そしてAB型のあまりの頭の固さに、かなり笑った。なるほど、こういうことか。 8月末以来約1ヵ月半ぶりの読書だったが、これを選んでよかった。とっても楽しめた。姫野さん、やっぱりいいわ。 読書欲はずっと湧き続けているので、これを皮切りに読書再開といこうかな。 読了日:2006年10月7日(土)
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同じシチュエーションに性格の違う男女がでてくる。自分だったら・・・と考えた行動にはOが多かったような、私Aですが。。
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血液型による性格・相性診断。僕は絶対信じないタイプだけど、物語としてみればとても楽しい作品です。その血液型の人物の典型的な例が上げられているので、同じ状況でどういう行動の違いがあるかが良く解ります。納得できる点もチラホラ。とはいえ、信じませんわ。
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