家庭という歪んだ宇宙 の商品レビュー
著者は親子問題カウン…
著者は親子問題カウンセラー。家のなかで荒れすさむ不登校の少年の家庭の様子や、その改善方法を、具体的言動の描写を含めて書いている。「子供の問題」は家庭の問題であり、夫婦の問題であり、親自身の生き方の問題でもある。コンプレックスのかたまりの父、幼少より心を抑圧し生きてきた母、心が通わ...
著者は親子問題カウンセラー。家のなかで荒れすさむ不登校の少年の家庭の様子や、その改善方法を、具体的言動の描写を含めて書いている。「子供の問題」は家庭の問題であり、夫婦の問題であり、親自身の生き方の問題でもある。コンプレックスのかたまりの父、幼少より心を抑圧し生きてきた母、心が通わぬ形式だけの夫婦、子供はそんな両親を眺め続ける。子供の家庭内暴力は、子供の人格を対等に尊重しない親への意義申し立てである。暴力はなくても、なんとなく子供とうまくいかない、という場合にも非常に参考になると思う。
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