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囚人狂時代 の商品レビュー

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21件のお客様レビュー

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獄中体験記。抑圧に次…

獄中体験記。抑圧に次ぐ抑圧の中でも必死に生きる著者の姿が目に浮かぶ。大人の社会科見学作品。

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塀の中の体験記でここ…

塀の中の体験記でここまでリアルで面白いものは少ない。すべて実話と言うのがすごい。

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極限空間の奇妙な獄中…

極限空間の奇妙な獄中体験記!!左翼から三島由紀夫に触発され新右翼に転向、23歳で逮捕収監、94年出所。この作品の中で出会う塀の中の《Big》な面々!!リアル過ぎると喜劇になるのぉ~笑える自伝じゃ。

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 これはノンフィクシ…

 これはノンフィクションであり その本人自身が書き上げたという珍しい作品です。これを読む限り彼は狂っているようには思えないんですが・・・・その行為は紛れもなく狂気です

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2023/03/28

殺人犯の書いた本というのは意外と少ない。あったにしても、あくまでも殺人犯として書かれた手記のようなもので、作家として書かれた本は少ない。 見沢知廉は極右として活動していたが、近しいところの鈴木邦夫が90年代サブカルシーンで活躍していたように、見沢の筆致もその頃の匂いを放つ。 サ...

殺人犯の書いた本というのは意外と少ない。あったにしても、あくまでも殺人犯として書かれた手記のようなもので、作家として書かれた本は少ない。 見沢知廉は極右として活動していたが、近しいところの鈴木邦夫が90年代サブカルシーンで活躍していたように、見沢の筆致もその頃の匂いを放つ。 サービス精神は旺盛な文章で、ただそれは当時のサブカル読者との距離の近さ、共犯関係が成立しているからで「このようなことを書けば喜ばれるだろう」という推測の精度が高かったからのようにも思える。ちなみに文庫の解説は香山リカである。 著名犯罪者の塀のなかでの様子も書かれるが、それ以外の部分もおもしろかった。巻末には千葉刑務所の受刑者への案内、ルールなどが書かれた書面なども転載されている。

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2021/04/11

2021/04/11 2021年8冊目。 自分では知り得ることのない刑務所内の人々、仕組みを知る事ができ、楽しみながら読めた。これが現代社会でも大差ない形で存在してるんだもんなぁ…罪人の扱いは気にしないけど、前時代の負の遺産って感じするよな 終始、見沢氏のナルシシズム全開の文体...

2021/04/11 2021年8冊目。 自分では知り得ることのない刑務所内の人々、仕組みを知る事ができ、楽しみながら読めた。これが現代社会でも大差ない形で存在してるんだもんなぁ…罪人の扱いは気にしないけど、前時代の負の遺産って感じするよな 終始、見沢氏のナルシシズム全開の文体には辟易する。

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2018/04/09

留置場、拘置所を経て刑務所で12年過ごした体験記。有名事件の犯人、正気ではない言動、派閥や駆け引きなど、知られざる刑務所内空間の実話。 今読むと、昔のことゆえ、そういえば聞いたかも程度の事件ですが、発刊当時大事件の有名犯人たちだったことが伺えて、話題になったのも理解できます。

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2018/01/21

ドストエフスキーから花輪和一まで獄中記というのは面白いものだ。まあ、犯罪者の懲罰を面白がってはいけないのだろうが、その非日常性と否が応にも深まる思索が独自の面白さを生み出す。 そう言う意味では、非日常性の叙述はボリューム十分。ほんの二十年前まで(ひょっとすると現在も?)、犯罪者...

ドストエフスキーから花輪和一まで獄中記というのは面白いものだ。まあ、犯罪者の懲罰を面白がってはいけないのだろうが、その非日常性と否が応にも深まる思索が独自の面白さを生み出す。 そう言う意味では、非日常性の叙述はボリューム十分。ほんの二十年前まで(ひょっとすると現在も?)、犯罪者や精神病患者(往々にして警察・検察に騙されて冤罪を押し付けられる)に対する非人道的な懲罰が延々と与えられているのかと思うとゾッとする。思索の独自性というか、間違ったものを客観的な視点から眺めて対照するユーモアは今一で、あとがきにも触れられている安部譲二の方が一枚も二枚も上手か。

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2017/01/17

ほとんどの人にとっては一生縁のない「刑務所」。怖いもの見たさもあってこの手の本はそれなりにニーズがあるのでしょう。この本の特徴は粗暴犯でも経済犯でもない、いわば思想犯による刑務所レビューであることです。左翼活動から右翼に転向、スパイに対する殺人容疑で逮捕された著者による有名無名の...

ほとんどの人にとっては一生縁のない「刑務所」。怖いもの見たさもあってこの手の本はそれなりにニーズがあるのでしょう。この本の特徴は粗暴犯でも経済犯でもない、いわば思想犯による刑務所レビューであることです。左翼活動から右翼に転向、スパイに対する殺人容疑で逮捕された著者による有名無名の収容者の描写はなかなか生き生きとしておもしろかったです。(お勤めしている人からしたらそれどころじゃないんでしょうけどね。)

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2014/05/12

何度も読み返して、三島由紀夫の隣に。 図書館には閉架書庫。青学のインテリ、 塀の中を知るのに、安部譲二の 塀のなかのよりは、遥かに、凝縮されてた。 自殺した。

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