思い出を切りぬくとき の商品レビュー
最近の漫画は、あまりにも人の感情がシンプルで分かりやすく簡単に描かれ過ぎているような気がして、どうしてもハマることができず、ずいぶん長いこと漫画から離れていました。 人と待ち合わせしていた本屋さんで、この本の文庫バージョンを偶然見つけ、時間つぶしに何気なく手にとって最初の章を読み...
最近の漫画は、あまりにも人の感情がシンプルで分かりやすく簡単に描かれ過ぎているような気がして、どうしてもハマることができず、ずいぶん長いこと漫画から離れていました。 人と待ち合わせしていた本屋さんで、この本の文庫バージョンを偶然見つけ、時間つぶしに何気なく手にとって最初の章を読みました。その瞬間、過去に愛読した萩尾氏の作品やキャラクターたちが突然頭を駆け巡り、彼らにひどく影響を受けたことが怒涛のようによみがえってきました。 まるで激しいにわか雨に降られてずぶ濡れになったみたいに。あるいは、雷に打たれたみたいに。 脳裏に思春期の頃の感情などが激しくあふれ出して、しばしショック状態に陥いりました。 その後、図書館で見つけて読みました。 読みながら、激しくときめきました。もうページをめくる手が震えるくらいに。 なんというか、ずっと恋をしていた遠い存在の人の頭の中を、昔は知るよしもなかったけれど、今になってほんの少し知ることができるという幸せ。 青池保子、山岸涼子、木原敏江など、同じく愛読した漫画家たちとの交流など、よだれが出そ…、あ、いや、涙が出そうに。 すべてのページ、すべての言葉をありがたく頂戴したという感じです。 これはファンにしか意味のない感想かもしれませんが。 英語の発音で、アルファベットが単なる記号じゃなく、ちゃんと表音文字として機能していることを発見して驚いた、というところ、私もけっこう最近、同じ驚きを発見したところだったので、とても嬉しかった。 ええ、ただのファンのざれ言ですが・・・・(笑)
Posted by
(1998.05.01読了)(1998.04.29購入) (「MARC」データベースより)amazon 人気マンガ家・萩尾望都が、20年ほど前に『グレープフルーツ』に書いたものを中心にまとめたエッセイ集。表題作のほか「日本語は論理的なのか」「ファウストの謎」など27編。カラー口絵...
(1998.05.01読了)(1998.04.29購入) (「MARC」データベースより)amazon 人気マンガ家・萩尾望都が、20年ほど前に『グレープフルーツ』に書いたものを中心にまとめたエッセイ集。表題作のほか「日本語は論理的なのか」「ファウストの謎」など27編。カラー口絵付き。
Posted by
なんとなくジワジワとくるエッセー。 挿入される絵がとても綺麗で見飽きなかった。 結構哲学的なところもあり、読み応えがあって面白かった。
Posted by
このかたの漫画は読んだことはないのですが、文中にある『他者とのかかわりあい方云々』というテーマには身をつまされる思いでありました。
Posted by
イラストとエッセイ、裏話や漫画家同士の会話も 20代のインプット。好きで、何度も、陶酔して。感じられる力。表現者ってすごいですねぇ。
Posted by
もうなくなってしまった「グレープフルーツ」って雑誌に連載していたエッセイ&イラスト。当時、その雑誌は買っていたので、これは読んだなっていうのがあって、なんだかちょっとセンチメンタルになる。 ともあれ、望都さま、尊敬してます。これ読んで、さらに尊敬しました。 編集とのやりとり...
もうなくなってしまった「グレープフルーツ」って雑誌に連載していたエッセイ&イラスト。当時、その雑誌は買っていたので、これは読んだなっていうのがあって、なんだかちょっとセンチメンタルになる。 ともあれ、望都さま、尊敬してます。これ読んで、さらに尊敬しました。 編集とのやりとりっていうか、裏話が面白かったな。
Posted by
- 1