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病気の哲学のために の商品レビュー

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現医者(元哲学者)の一家言《一問一答形式》

フランソワ・ダゴニェ先生の本は二冊目。殆どが絶版になっていて、本書は奇跡的に入手できました。 本書は、医療従事者で、元哲学者なりの一家言を収録したもの。質問に対し懇切に応答される。氏が臆せず述べられる意見は、自ずと賛否を呼ぶものと思います。心にフィットする人としない人がいるはず...

フランソワ・ダゴニェ先生の本は二冊目。殆どが絶版になっていて、本書は奇跡的に入手できました。 本書は、医療従事者で、元哲学者なりの一家言を収録したもの。質問に対し懇切に応答される。氏が臆せず述べられる意見は、自ずと賛否を呼ぶものと思います。心にフィットする人としない人がいるはずなので、評価は私独自の見解になります。 しかし、かなり意志堅固というか、言い方換えれば我が強い方だなぁ、と思いました。だからこそ、忌憚のない価値ある意見が聞けて非常に良い。難しい内容ですが、大変示唆に富んでいます。そのうち、また再読したいと思っています。「★5」にしてもいいくらいです。各人各様です。

聖熟女☆ミ

2014/07/24

治療にとって重要なのは装置や薬事か、ヒューマニズムか? 守られるべきは個人か、集団か? 医者と患者の関係か、社会保障という政治・経済か? 何にしろ、とかくどちらか一方によりついて安住したがるわたしたちの習性を見越した上で批判的にこれからを語る。 直面している生命倫理問題ばかりで...

治療にとって重要なのは装置や薬事か、ヒューマニズムか? 守られるべきは個人か、集団か? 医者と患者の関係か、社会保障という政治・経済か? 何にしろ、とかくどちらか一方によりついて安住したがるわたしたちの習性を見越した上で批判的にこれからを語る。 直面している生命倫理問題ばかりでなく、優生学や一般意思の考察、ひとは一生のうちにただ一つの病気にかかる、などといった表現はとても哲学的。 それもそのはず、バシュラールでありフーコーの系譜なのだから。

Posted byブクログ