それぞれの断崖 の商品レビュー
最初は、少年法における加害者と被害者をめぐる世の中の理不尽、自分の力ではどうしようもない世論、あがけばあがくほど泥沼に入り込んでいく状況など、もし自分が同じような状況に置かれたら、どう対処すればよいのだろう、どういう行動をとることが正解なのだろう、と考えさせられた。 後半は、うっ...
最初は、少年法における加害者と被害者をめぐる世の中の理不尽、自分の力ではどうしようもない世論、あがけばあがくほど泥沼に入り込んでいく状況など、もし自分が同じような状況に置かれたら、どう対処すればよいのだろう、どういう行動をとることが正解なのだろう、と考えさせられた。 後半は、うってかわった展開になり、ちょっと現実的ではなかったし、賛否両論があると思うが、心理描写などがそれなりに納得できるものであったため、一気に読みすすめられた。 大津の事件などもあったが、凶悪な少年犯罪というものに対しての解決の出口とは、どこにあるのだろうか。 被害者家族のただ耐えるしかない、という理不尽について、あらためて考えさせられた。
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