マンガ狂につける薬 の商品レビュー
面白かった。単純に知らないマンガをたくさん知ることが出来たし、マンガがこんなに奥深いとは知らなかった。まえがきにあったように「マンガを読んでいたらバカになりませんか?」という差別意識は、正直にいうと自分にも少しあった。けれどマンガだけを読んでいたら、確かにそうなるかも知れないが、...
面白かった。単純に知らないマンガをたくさん知ることが出来たし、マンガがこんなに奥深いとは知らなかった。まえがきにあったように「マンガを読んでいたらバカになりませんか?」という差別意識は、正直にいうと自分にも少しあった。けれどマンガだけを読んでいたら、確かにそうなるかも知れないが、背景や著者の境遇、当時の社会状況を踏まえて読むとこんなにも面白いものかと息を飲んだ。さらに文学作品と併せて読むことで、こんなにも重層的な世界が広がっているのかと驚嘆した。もっとこの本と早くに出会いたかった。そしてもっともっと本を読みたくなった。
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帯に「マンガ狂よ本を読め!活字狂よマンガを読め!」とあるように同じ主題をマンガと活字がどう語っているか、また活字が語り得ていないものをマンガがどう描いているか(その逆も)を書いた本。 本格的に手にとった呉氏の著作はこの本が初めてだったと思うが、それ以来呉氏は僕にとって【思想の水先...
帯に「マンガ狂よ本を読め!活字狂よマンガを読め!」とあるように同じ主題をマンガと活字がどう語っているか、また活字が語り得ていないものをマンガがどう描いているか(その逆も)を書いた本。 本格的に手にとった呉氏の著作はこの本が初めてだったと思うが、それ以来呉氏は僕にとって【思想の水先案内人】というイメージがある。 「ゴーマニズムより強暴な無垢というゴーマン」と題された章では小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言スペシャル脱正義論』とともにシェルビー・スティールの『黒い憂鬱―90年代アメリカの新しい人種関係』が紹介されている。
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