ソフィー の商品レビュー
CL 2020.8.19-2020.8.23 もう少しはっきり真相が語られるかと期待したので、そこはスッキリしなかった。
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姉ソフィーを監禁した弟マシュー。 その密室でマシューが語るのは2人の子どものころの思い出。 イギリスの田園の中の古い田舎家で、2人だけの世界で暮らしていた幼い姉弟。 部屋に閉じこもっている母、ほとんど家に帰ってこない父、夢に出てくる怖いお化け。 回想から徐々に明らかになる過去の秘...
姉ソフィーを監禁した弟マシュー。 その密室でマシューが語るのは2人の子どものころの思い出。 イギリスの田園の中の古い田舎家で、2人だけの世界で暮らしていた幼い姉弟。 部屋に閉じこもっている母、ほとんど家に帰ってこない父、夢に出てくる怖いお化け。 回想から徐々に明らかになる過去の秘密・・・。 ときわさんのレビューで気になり、読んでみました。 かなり引き込まれ、なかなか世界から戻ってこられませんでした。 ご紹介ありがとうございました。 冒頭から違和感を覚えていたことから仕掛けについては予想できたのです。 が、こういうラストだったとは。 だけどこの昔話の流れからいくと、これしかないですよね。 思春期以前のこどものころの日常がうらやましいほどキラキラしていました。 隠れ家作りとか、採石場跡とか。いいなぁ、楽しかっただろうなぁ。 ただひとつひっかかったのは、「賢いのをわざと隠して大人を欺くこども」の話を何かで読んだような気が。 読書中それがずっと気になっていました。何だったかなぁ・・・? しかしかなり欲求不満な読後感です。 なぜならマシュー目線の昔話しか語られていないから。 でもこれも計算の内なのでしょうね。 これでこそラストの「本当の話を聞かせてくれる?」が活きてくるというもので。 全ての読者の気持ちを代弁していると思われます。 ソフィー目線で語らせたら、全く違う物語が浮かび上がってくるでしょう。 それを読んでみたいですが、それだと興ざめかもしれませんね。 それでも!そうとわかっていても!「本当の話」が気になって仕方がありません。 アレとか、コレとか、本当はどうだったのさ、ソフィー。
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ソフィーの存在が、とても魅力的で、悲しかった。中学生のときに学校の図書館で読んだ本ですが、今でも大好きです。初めて読んだとき、本当に最後が衝撃的でした。
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ガイ・バートの二作目。嵐の夜、マシューは姉のソフィーを密室に閉じこめる。マシューの視点で語られる過去の話とソフィーの視点で語られる現在の話が交互に挿入され、謎が気になって次々とページを繰ってしまう。ある点については途中で見破れたが、その後さらにひっくり返すラストは見事という他ない...
ガイ・バートの二作目。嵐の夜、マシューは姉のソフィーを密室に閉じこめる。マシューの視点で語られる過去の話とソフィーの視点で語られる現在の話が交互に挿入され、謎が気になって次々とページを繰ってしまう。ある点については途中で見破れたが、その後さらにひっくり返すラストは見事という他ない。読み終えたのが深夜だったこともあり、薄ら寒くなった。 だが、この作品の見所はそれだけではない。マシューによって語られる二人の幼い頃の生活描写もとても魅力的だ。田園で成長していく二人の姿がとても静かに淡々と描かれており、思春期の繊細で鋭敏な時期をうまく表現している。マシューもソフィーも「恐るべき子供」ではあるが、どこか危うい二人に何となく心惹かれる。「体験のあと」は題材というか構成で勝負をして十分面白かったが、物語としてはこの作品の方が楽しめた。 それにしても、描かれていないところで一体何があったのか。前作同様、真実の分からないもどかしさを感じる。
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