脳内イメージと映像 の商品レビュー
評論家の吉田秀和さんへのブチギレは共感できるものだった。秀和さんは悪意があってこういうことを言ってるわけではないのは重々承知の上で、武満さんの感想に妙に納得がいった。武満さんの音楽が「綺麗」だったり「美しい」音楽だから飢餓の人々の映像には合わないと言われ、音楽を「綺麗」とか「美し...
評論家の吉田秀和さんへのブチギレは共感できるものだった。秀和さんは悪意があってこういうことを言ってるわけではないのは重々承知の上で、武満さんの感想に妙に納得がいった。武満さんの音楽が「綺麗」だったり「美しい」音楽だから飢餓の人々の映像には合わないと言われ、音楽を「綺麗」とか「美しい」という基準でしか図られないものなのかと、音楽をそんなものとしか思っていないのかと残念に思う気持ちが伝わってきた。綺麗で美しいからマイナスなイメージを与えてしまうのは、褒められているようで音楽をもっと複雑で崇高なものとして見ていないことの現れだ。 水が豊富ではない地でシャツを真っ白に洗えるのは確かに不思議。 かつても『だらだらと情緒に流れて、しまりなく現実を「うつす」』『「気分」とか「情緒」「もののあわれ」』に偏った時代があったのだとつくづく感じた。「エモい」に流れる傾向にも、いつまでも歯止めはかからない。
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切れ切れに読んだので新書1冊にずいぶん時間がかかってしまった。と思ったけど、集中して読んでもけっこう時間かかったと思う。さらさらと読める本ではない。印象に残ったのは、映像をつくる人はこんなに深いことを考えているのかということ。著者が東大哲学科の出身でものすごく教養があるからか。ち...
切れ切れに読んだので新書1冊にずいぶん時間がかかってしまった。と思ったけど、集中して読んでもけっこう時間かかったと思う。さらさらと読める本ではない。印象に残ったのは、映像をつくる人はこんなに深いことを考えているのかということ。著者が東大哲学科の出身でものすごく教養があるからか。ちょっと覚えているのは映像における漢字の可能性やら菅原道真の不運な最期くらいで、内容はすでに頭に残ってないので、また読まなくては。
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