エンパラ の商品レビュー

大沢在昌(著者),船戸与一(著者),京極夏彦(著者),藤田宜永(著者),瀬名秀明(著者)

15人の作家との対談…

[文庫ＯＦＦ]

15人の作家との対談集。話題の本や作家への道のり、きっかけなど小説とは違った素顔が見られる。

作家15人との対談集…

[文庫ＯＦＦ]

作家15人との対談集。人気作家の意外な素顔を知ることができます。

2021/12/18

1998年発行、光文社の光文社文庫。対談集15人。最新作を基にした作家の作風の話。そして普段の生活の話。その作家の裏が知れて面白かった。作家になるきっかけもさまざまで、でもやっぱり文章を書く部分って鍛錬もあるでしょうけど、やっぱり才能の部分も大きいのでしょうかねぇ。

内容:船戸与一は石持て追われる夢を見る 船戸 与一/対談 p7-26．京極夏彦もまた、妖怪だった 京極 夏彦/対談 p27-44．藤田宜永は旦那に憧れている 藤田 宜永/対談 p45-64．瀬名秀明は恐竜の交尾が見たい 瀬名 秀明/対談 p65-84．宮部みゆきはキツネつきである 宮部 みゆき/対談 p85-104．北村薫は冒険小説作家である 北村 薫/対談 p105-122．梅原克文はSF原理主義である 梅原 克文/対談 p123-140．綾辻行人は禁欲主義者? 綾辻 行人/対談 p141-158．

内容（続き）：真保裕一はケバさに目覚めた 真保 裕一/対談 p159-176．小池真理子は司会も上手い 小池 真理子/対談 p177-194．白川道は自分に期待している 白川 道/対談 p195-212．志水辰夫は不器用である 志水 辰夫/対談 p213-232．北方謙三は二十二の時からスターだった 北方 謙三/対談 p233-252．内山安雄は濃い取材をしている 内山 安雄/対談 p253-270．浅田次郎は読者に福音を授けたい 浅田 次郎/対談 p271-288．あとがき

2013/11/17

　十年ぶりくらいに買い直して読み直したが、なかなか面白い読書だった。
　もうかれこれ二十年近く前の対談が載せられている対談本だが、当時の業界の活況が覗かれる内容である。
　数年に一本書いて、増刷で生活できるのだから、苦しい苦しいというわりには余裕があった時代だ。

　キャリアの長い人、一発当てた新人、新しい境地に挑戦する人……様々な人物が気前よく新刊について語り、ジャンルについて語り、作家生活について語りと、なかなか充実した内容である。
　久々に読んで、新しい発見も多かった。良い読書をしたものである。