ナイフが町に降ってくる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なじ■ 『瞬間移動死体』の後に読んだもので また協力者の女が犯人かい!という気になってしまったんですが、 次から次へとナイフに刺された人間を発見していくさまは どういうことなんだと先が気になって止まらなかったです。 登場人物がたった二人しかいないにもかかわらず、 真奈と末さんのキャラ造形が良くて退屈しませんでした。 挿絵の末さんもかっこよかった! あと作中では一度もそんな表現は出てきませんでしたが 「ナイフが町に降ってくる」というタイトルは この不可思議な状況を実に見事に表していて凄いなあと思いました。
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読了、60点。 ** 真奈はある瞬間から完全に時が止まった空間にいることに気付いた。人はもちろん車や水滴までその状態のまま一切動きを止めていた。 しばらく周囲を観察した真奈はその中で唯一動くことの出来る末統一郎に出会う。 彼はこの時間停止は自分が引き起こしたもので時間を戻すには...
読了、60点。 ** 真奈はある瞬間から完全に時が止まった空間にいることに気付いた。人はもちろん車や水滴までその状態のまま一切動きを止めていた。 しばらく周囲を観察した真奈はその中で唯一動くことの出来る末統一郎に出会う。 彼はこの時間停止は自分が引き起こしたもので時間を戻すには自分が直面した謎を解決する必要があると言う。 ** 西澤保彦初期のSF設定系本格推理小説です。 設定で非常にユニークなのは、統一郎が抱いた疑問を彼自身が納得することである、という点。 安易にこの言葉を使うのもあれですが非常に後期クイーン問題的であると。 作品は時間の停止した中を、謎を解決する為にひたすら真奈と統一郎が手掛かりを探し推理する、と想像してしまいますが、これが一味違って、 中盤真奈がとある事情から完全に暴走してしまう読者の想像の斜め上を行く展開が非常に楽しい小説。 ただしミステリ的には非常にがっかりな内容。終盤直前のロジックの展開はなかなか上手いところではありますが、真相が完全にがっかりなものでした。
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不思議な設定のミステリ。 頭をよぎった予測に、まさかなぁと読み進めてみたら…。 ヒロインにくそくてかわいい。ちょっとほのぼのしました。
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主人公がナイフを抜いた時点で、犯人はともかく犯行方法は気づいても良かったんじゃないのか。せめて二人目のナイフを抜いた時には気付かないと、逆に不自然でした。まぁ思い込んじゃったらしょうがないという見方もできますが。
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小説を読んで読者がまず考える展開を探偵役が見逃し、そしてそれが正解というミステリー こんな簡単な推理ではないだろうと最後まで展開を期待していただけに残念 途中に劇的な展開があるわけでもなく退屈
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女子高生が、自らの意思に寄らず自分以外の時間を止めてしまう特異体質の男と動く時間の中に閉じ込められた。停止した街にはなぜかナイフで刺されたての男女がゴロゴロ。この謎が解けないと二人はこのストップした世界から逃れられない・・・。 ホワイダニット&フーダニットをSF世界の中で楽しめ...
女子高生が、自らの意思に寄らず自分以外の時間を止めてしまう特異体質の男と動く時間の中に閉じ込められた。停止した街にはなぜかナイフで刺されたての男女がゴロゴロ。この謎が解けないと二人はこのストップした世界から逃れられない・・・。 ホワイダニット&フーダニットをSF世界の中で楽しめます。 全く関係ないですが、この人の本って社会派だと思ってたのはなぜでしょう?
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今作は時間が止まっている中での殺人(?)事件。なんせ時間が止まっているのだから実況検分もしたい放題、のはずなのに解けない謎。それどころか次々に新たな謎が。うーん、読ませます。しかしまぁ、よくもこれだけの仮説が次から次へと立てられるもんだと感心。これも西澤作品の醍醐味ですね。 最...
今作は時間が止まっている中での殺人(?)事件。なんせ時間が止まっているのだから実況検分もしたい放題、のはずなのに解けない謎。それどころか次々に新たな謎が。うーん、読ませます。しかしまぁ、よくもこれだけの仮説が次から次へと立てられるもんだと感心。これも西澤作品の醍醐味ですね。 最後に真奈が立てた仮説は何だか押しが足りないぁとは思ったものの、当の統一郎が納得しちゃったし…と若干、引っかかっていたのですが、やっぱり最後の最後でやってくれました。見事にスッキリです。
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