ロジャー・ウィリアムズ の商品レビュー
ロジャー・ウィリアムズはその著作『信仰の大義を掲げて迫害を説く血塗れの教義』(1644年)において、「教会と国家の分離」や「信教の自由」の保障の必要性と緊急性を、有名なロックの寛容論などと比べてもはるかに徹底したかたちで主張している。序文で次のように述べている。 「あらゆる民族...
ロジャー・ウィリアムズはその著作『信仰の大義を掲げて迫害を説く血塗れの教義』(1644年)において、「教会と国家の分離」や「信教の自由」の保障の必要性と緊急性を、有名なロックの寛容論などと比べてもはるかに徹底したかたちで主張している。序文で次のように述べている。 「あらゆる民族、あらゆる国家において、最も異教的な信仰や礼拝、ユダヤ教、イスラム教、反キリスト的な信仰・礼拝でさえも、すべての人々に分け隔てなく許し認めることは神の御意志であり、御命令である。そして、それらの異教信仰と戦い(魂の問題で)打ち勝つための剣は、神の霊の剣、すなわち、神の御言葉のみである。」 久保田氏の本著作は、日本語で読めるほとんど唯一のウィリアムズ研究として、貴重なものである。
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