ある父親 の商品レビュー
フランスの精神分析医ジャック・ラカンの娘による自伝的回想。この作者の生い立ちは確かに不幸とは言え、とりたてて特に特殊な人生というわけでもない。でも、それだけにメモ書きのように少しずつ、訥々と語られる彼女の自伝は真実味がある。 どこの国であろうと、父親が誰であろうと、父と娘の関係...
フランスの精神分析医ジャック・ラカンの娘による自伝的回想。この作者の生い立ちは確かに不幸とは言え、とりたてて特に特殊な人生というわけでもない。でも、それだけにメモ書きのように少しずつ、訥々と語られる彼女の自伝は真実味がある。 どこの国であろうと、父親が誰であろうと、父と娘の関係というのはどれも似たような葛藤を持っているものなのだろうと、それだからこういった話しというのは国籍や世代を超えて他の人々にも伝わってゆくものなのだろうと思う。
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