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白狐魔記 蒙古の波 の商品レビュー

4.3

22件のお客様レビュー

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2024/08/02

「人間に化けることができるようになったキツネが、歴史上のいろいろな人物にめぐりあい、かかわっていく物語なんです」 斉藤洋さんの他の著作の中で、そう紹介されていた作品で気になって読んでみたのですが、こちらは連作シリーズの二巻でした うっかりしてた でも二巻からでも問題なく読めまし...

「人間に化けることができるようになったキツネが、歴史上のいろいろな人物にめぐりあい、かかわっていく物語なんです」 斉藤洋さんの他の著作の中で、そう紹介されていた作品で気になって読んでみたのですが、こちらは連作シリーズの二巻でした うっかりしてた でも二巻からでも問題なく読めました 力ある仙人の元で修行をし、変身の力や様々な知識を身に付けた狐の白狐魔丸(しらこままる)が、人里へやって来て人とのかかわり合いをする中で、人の愚かさに怒りを憶えたり、他の力あるあやかしと巡りあったり、時折は人との友情を育んだりする話でした 白狐魔丸は人の世に関わろうとする気持ちは持ってはいないのですが、親しみを憶えた相手には篤い友情や仁義をもって応えるその姿が熱い 縁あって友となった人間の死に際を看取ってやり、事切れる前の最後の願いのために、何年も人探しを続ける姿がほんとにグッときます 日本史上の有名な出来事へ白狐魔丸がどう関わっていくのか? というパラレル歴史の面白さもあり(まだ読んでないけど)1巻にあたる源平合戦と義経の追放の逸話ともリンクする展開にロマンを感じました 白狐魔丸は、あやかしの者としておそらく長命の力も身に付けており、師匠たる仙人より教えを受けて《気》の修行をする場面などもあり、修行シーン好きにはそこもたまりません 人の世の歴史や国家間の軋轢を見つめて、時おり関わって、その世の愚かさや理不尽に憤り、でも人を好くことは手放さないでくれる白狐魔丸が愛おしく感じます 顔見せだけでその後は登場していない、重要っぽいキャラなどもいたので、続刊ではまた登場してくれるのかな 白狐魔丸は、定まってる歴史的史実に対して異なる視点で関わりを持つ超常的な存在であり、人の世と歴史を見つめ続ける者でもあるので、『T・Pぼん』や『火の鳥』にも通じる印象を受けました

Posted byブクログ

2023/09/15

何故武士は主君のために死なないといけないのか、仲良くなった武将は主人のために死ぬ。義経だけ生き残ったと知り理不尽におもう。多分これがテーマで最期に知るような気もするので楽しみである。

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2022/12/23

読書会のお題は「鎌倉時代」 今年は大河ドラマ関連で盛り上がっていますね しかし興味ある本が見つからない… 検索かけて思い付いた! 知ってる本がある(^o^)それは児童書ジャンル やったー!これで乗り切ろう このシリーズを読んだのは少し前 再読です 児童書にしては珍しい歴史もの...

読書会のお題は「鎌倉時代」 今年は大河ドラマ関連で盛り上がっていますね しかし興味ある本が見つからない… 検索かけて思い付いた! 知ってる本がある(^o^)それは児童書ジャンル やったー!これで乗り切ろう このシリーズを読んだのは少し前 再読です 児童書にしては珍しい歴史ものでおそらくあんまり読まれてない気がするけど面白いと思うよ? フィクションでファンタジーなんです 人間ではないものからの目線で語られる事柄はじんわり心に残ります サクセスストーリーになりがちな戦国の世に 人間はどうして戦うのかと問いかけるテーマ 今の時代も変わらないかもしれない 読書会で語ったならば先輩メンバーさんの興味を引いたみたいで嬉しかったです 今後も自分のわかる範囲での紹介をしていきたい 北条時宗は嫌なやつ扱い 日蓮が天の気を変えてしまう! 雅姫つねひめ 時輔ときすけに仕える小平太 フビライ・ハン チンギス・ハンー義経説がここにも! 竹崎季長すえなが

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2022/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もうこの軍勢が日本に攻めてきて、鎌倉武士が守ろうとする話だった。しらこまが、あちこち旅をして、いろんな人と出会うのがおもしろい。 義経が出てきたことと、狼が義経の知り合いだったことにおどろいた。 義経が生き延びて大陸にわたっていたってことはいいけど、しらこまと同じで、ぼくも、家来の命と引きかえにしたのが少しいやだ。弁慶と一緒に戦った方がよかったと思う。 仙人はいつ帰ってくるのかな。やりたくないのに、もうこの船をしずめて、たくさんの人を殺しちゃったのはつらかったと思う。かわいそう。 竹崎季長が、白こま丸がきつねだって見破ったのがすごい。(小5)

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2021/06/24

このシリーズにハマっています。 元寇って、日本史で出て来たな、嵐が日本をまもってくれたんだっけ、くらいしか覚えていませんでしたが、 この小説で出てくる竹崎季長のエピソードで、みるみる日本史の中での印象的な出来事になりました。

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2021/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここにきてなぜ元寇だったのか? と不思議だったけど、 きちんとつながりが説明されていて、なるほど納得。 狐さんが相変わらず、真面目で、修行好きで、 とても好ましい。 武士なんてくだらない。 という狐さんの言葉がとても重たい。 なんのために戦うのか。 何故家来は死に、主人だけが生き延びるのか。 にしても、元寇といえば「神風」だけど、 あれを狐さんの力によるものとするとは、 めちゃくちゃ面白い。 ただ、あちこちが複線なのか登場人物や出来事が 散らばりすぎだなあという印象。 伏線が回収されるのを楽しみに次に行きます。

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2020/11/13

今回は元寇のお話。それはともかく、前巻からあれだけ寝続けるのはさすがに寝過ごしガチ勢すぎませんか?休日を丸々一日寝て終えたときの罪悪感は相当なものなのに全く動じないのは聡すぎる…あと、健脚すぎ。そして、相変わらず、修行が大好き。 新キャラやら物語を貫く設定みたいなのが出てきて壮大...

今回は元寇のお話。それはともかく、前巻からあれだけ寝続けるのはさすがに寝過ごしガチ勢すぎませんか?休日を丸々一日寝て終えたときの罪悪感は相当なものなのに全く動じないのは聡すぎる…あと、健脚すぎ。そして、相変わらず、修行が大好き。 新キャラやら物語を貫く設定みたいなのが出てきて壮大なお話になりそうな、そんな予感をさせる巻でした。そして相変わらずキツネさんが可愛くて好きになった。

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2020/10/18

白孤魔記の2巻目 源平の戦いの後に眠りについた白孤魔丸 85年の長い眠りから目覚めたところから始まる 仲良くなった武士の遺言を果たすため 日本を旅してまわるなんて、いい奴だなー どんどん力をつけていくのに その力に溺れずにいるのは偉いと思う 次巻も楽しみ

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2020/06/28

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2006/09/post_3f9e.html

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2020/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

仙人さまと白狐魔丸のやりとりにいちいちもえる。 お師匠様弟子のこと、めっちゃ大切にしとるやん! 狐目線が自然で嫌みなく素直なとこがいいよね、と思ったら、ルドルフの作者なんだからさもありなんですよね、と。 あと日本史には疎いので、勉強になります。ムー的説もこの作品に限り納得です。 そして2巻目にして、正体わかりましたね!いやぁ素敵な距離感。これからも関わってくると期待します。しかしそこまで気に入られたとは時輔と雅姫の出会いとか、どんなエピソードがと気になります。 狼との距離感も素敵で。 というかこの文章雰囲気は高尚です。こういった酒脱な?雰囲気をだせる作家は尊敬してしまいます。 手元に置きたいけど、単行本は厳しい。新書サイズか文庫ででてくれないのかな。

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