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屍鬼(下) の商品レビュー

4.2

157件のお客様レビュー

  1. 5つ

    69

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    2

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2025/01/05

アウトサイダーとしてのヴァンパイア。 アウトサイダーの目指す楽園は生活力が脆弱ゆえに自壊する運命。 アウトサイダーはインサイダーに寄生しなければ存在しえない。しかしインサイダーを次のステップへと導くのはアウトサイダーであるはず。この本では人狼がそれなのかなー。

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2024/10/12

あーおもしろかった!! 読んでも読んでも先が長いので、早く続きを読みたい気持ちといつまでも終わってほしくない気持ちで大忙しだった。 何日も屍鬼の世界にどっぷり浸かれて、仕事中無表情な人を接客したりすると、発症してるのではと思ったりする自分にも笑えた。 とにかく、世界観が好みど真ん...

あーおもしろかった!! 読んでも読んでも先が長いので、早く続きを読みたい気持ちといつまでも終わってほしくない気持ちで大忙しだった。 何日も屍鬼の世界にどっぷり浸かれて、仕事中無表情な人を接客したりすると、発症してるのではと思ったりする自分にも笑えた。 とにかく、世界観が好みど真ん中だった。 村が舞台のこんな雰囲気の小説をもっと探して読みたい。

Posted byブクログ

2024/05/11

小野不由美の「屍鬼」再読した~~!長かったなあ…(笑) でもやっぱり小野不由美おもしろすぎるな。今の感覚で読むとマイノリティとマジョリティの構造が反転する様子やマジョリティを論理をマイノリティに当てはめることや、正義という大義のためなら人はどれほど冷酷になれるのかとか また伝染病...

小野不由美の「屍鬼」再読した~~!長かったなあ…(笑) でもやっぱり小野不由美おもしろすぎるな。今の感覚で読むとマイノリティとマジョリティの構造が反転する様子やマジョリティを論理をマイノリティに当てはめることや、正義という大義のためなら人はどれほど冷酷になれるのかとか また伝染病が生じた際の登場人物のリアクションがコロナを経験してからだと。かなり既視感がある。なかったことにする人、対策を講じる人、諦める人などなど。1998年出版の本だけど改姓したくないから籍を入れない夫婦が出てきたりしていて、なんか現実のほうが何も進んでないことがわかり、くそお…となるなど。小野不由美、書くものすべてがおもしろくてすごい…

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2024/04/01

小野不由美 屍鬼 読了したばっかり早く感想を書かなくては。 長かったぶんすごく凄かった。 前半はばったばったと人が亡くなっていくばかりで???これは純文学?ミステリー?ホラー?小説のジャンルもわからない。 何が書きたいのかも分からない。 どう締めるのか? これは...ウルトラQ...

小野不由美 屍鬼 読了したばっかり早く感想を書かなくては。 長かったぶんすごく凄かった。 前半はばったばったと人が亡くなっていくばかりで???これは純文学?ミステリー?ホラー?小説のジャンルもわからない。 何が書きたいのかも分からない。 どう締めるのか? これは...ウルトラQでした。 ウルトラマンは出てこない。 人が頑張るしかないのです。 一行感想 「人が鬼を退治する話」でした。 小野不由美の1番に違いない。 この路線で今後邁進して欲しいです。

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2023/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった……ただ長い……とにかく長い……笑 でもハラハラしながら次へ次へと読んでいたので辛くはなかったかな。 こんなに登場人物が多くて、しかもただのおじさんやおばさんばっかりなのにしっかりどういう立ち位置の人なのか覚えてられるのも、思い出せるような一言が添えてあるのもすごかった。 ひたすら何が起こってるのか分からないヒタヒタと忍び寄る恐怖を感じる上巻、原因は分かったのにどうなるのか最後まで推測できなかった下巻。 少年少女が立ち上がるのかと思ったらメインどころの大半が死ぬという容赦のなさに心が折れそうだった……昭くんの死亡フラグは一周回ってすんでのところで助かるやつじゃないの……。 正常性バイアスとか行き過ぎた正義とか信仰心とか善悪とかものすごくいろんなテーマが盛り込まれていて、感想まで長くなりそう。読んでみてよかった。最高のホラーパニック小説。

Posted byブクログ

2023/07/10

(2023/07/09 12h) SNS の炎上にも似たパニックだと思う。 私自身、いつか大川になりかねないという不安を抱えている。親と子、中と外。

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2022/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんの前知識もなく読み始めた。「屍鬼をにおわせつつ何か別の話だろう」と思ってたところ、上巻の終わりで「屍鬼だ…」って主人公たちが結論付けたのでひっくり返りそうになった。でも確かに、そういうタイトルだもんね。 長い物語のうちに一人一人に感情移入していくのに、だれを特別扱いすることもなくどんどんと死んでいって、読者としても「夏野も昭も元子の子どもも死んでしまって…じゃあもういいよ。こんなの村なくなったのとおんなじじゃん」って、多分村人も同じ気持ちになってたんじゃないかな。 ところで広沢って男の人が二人いて紛らわしい。別人なんだよね?あと、序章で消防とすれ違った村人と棺の答え合わせがないし、敏夫がどうなったのかもわからずで心残り。 十二国記と他数冊、小野不由美さんの読んできたけど、こういう長くてじわじわ苦しい話描くの上手だなぁって。ワールドですね。

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2022/06/16

やっと屍鬼についての話か…ここまで長かった…というのが下巻を読み始めた感想で、読み終わった感想は「夏野は!?」だった。 上巻の山火事は人為的に起こったことなんだろうと予想はついていたけど、じゃあ誰が?と予想を巡らせながら読んだ。 少年少女たちが手を取り合って敏夫と立ち向かう、と...

やっと屍鬼についての話か…ここまで長かった…というのが下巻を読み始めた感想で、読み終わった感想は「夏野は!?」だった。 上巻の山火事は人為的に起こったことなんだろうと予想はついていたけど、じゃあ誰が?と予想を巡らせながら読んだ。 少年少女たちが手を取り合って敏夫と立ち向かう、というストーリーを想像していたらあっさり覆された。 なんで夏野と昭死んでしまうん…? 夏野が起き上がって人間側について最後は山に火を放って自分ごと消えるとか?なんて想像もしたけどついに最後まで夏野の名前は出てこなかった… じゃあ沙子と最後まで一緒にいると決めた静信が火を放った?そして自分と沙子もろとも死ぬことにした? そんなことがあるはずもなく… 不思議なことに読んでいくと静信がどんどん苦手になっていく…理想主義ってこんなにイライラするのか?と思うほど。 静信もその父親も周りの期待にうんざりしていたというのは理解した。その上での逃げ方がこれか、という何とも言えない失望感…それを期待と呼ぶんだろうな。 理想を語るわりに行動できない、手を汚したくない、そのくせ沙子はじめ屍鬼に同情して人間たちに敵意を持つようになる。 なんというか、秩序そのものに縛られてきたから秩序と対になる悪(敢えて悪と呼ぶ)のような存在に惹かれていたのでは?理想というより単純に悪になりたかったのではないか? そんな奴が敏夫の実験を批判するのか…と後からますます嫌いになってしまった。下巻で一番苦手、もとい嫌いなのは静信だな… 大川のおっさん、わりと最初からヤバめの奴ではあったが味方につければある意味心強いと思う。 敷かれたルールを重視し過ぎて自分の中の正義を揺るがすことができず、ついには周りも見えなくなってしまうのは娘の復讐を目的とした清水のおっさんとは全然違うな。 光男や美和子がこいつらのせいで死んだのは可哀想だが、原因を作ったのは静信だしなぁ… しかし沙子を追い詰めて喜びのあまり拷問に耽ってしまう傲慢さはやっぱり駄目だった。物語の常套というか、敵の首領を捕らえたらさっさと殺してしまえよと思うんだよな… 敏夫は千鶴に噛まれてたけど大丈夫なのか?最初から千鶴を騙すつもりで振る舞っていたんだろうけど、医者だから自分でどうにかできたのかな。 敏夫の策略がすごかったし、途中まで本当に孤独で村の連中にも辟易してたから最後の勢いはドキドキしながら読み進めた。 百聞は一見にしかずと言うように、頑なな思考で現実から目を逸らす人には直接見せないと駄目なんだな。 元子は元々やべー女だったけど最後までやべー女だった。こんなメンヘラ女が山に火をつけたのか…という失望感がなかったわけではない。 村がなくなった以上、みんな散り散りになってしまったし敏夫本人言っていたように屍鬼を狩り尽くすことはできても村は守れなかったので、もう静信を探すことはないだろうな。 沙子と静信が生き延びて都会の街に紛れるという描写がまさにホラーの最後のオチみたいで良かった…と思う反面、やっぱり自分は静信も沙子も好きになれなかったので、何逃げてんだよという気持ちもある。 ところで正雄はしっかり死んだと言うことでいいんだよね?多分そうなんだろう。 さあフジリュー版見るぞ〜!!

Posted byブクログ

2022/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大作だったぁ。 GW期間にと思い手をつけたものの読み終えるまでに2週間位かかりました。 今はとりあえず余韻に浸り、感想は明日にでも。 .............................................................................. 説明 内容(「BOOK」データベースより) 村は死の中に弧絶している―忍び寄る死者の群。息を潜め、闇を窺う村人たち。恐怖と疑心が頂点に達した時、血と炎に染められた凄惨な夜の幕が開く。 内容(「MARC」データベースより) 尋常でないなにかが起こっている-。忍び寄る死者の群。息を潜め、闇を窺う村人たち。恐怖と疑心が頂点に達した時、血と炎に染められた凄惨な夜の幕が開く…。書き下ろし長編小説。

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2022/03/23

非常に長かったが面白かった、最後は結局人間の勝ち。ただし主人公の片割れは屍鬼となり逃げおおせる。後半最後は逆に屍鬼が追い詰められていき多勢に無勢で一人ずつ狩られていったり、根本的に考え方はごく普通の人間と同じなので狩られることを猛烈に恐れたり、という事でストーリーとしては最後まで...

非常に長かったが面白かった、最後は結局人間の勝ち。ただし主人公の片割れは屍鬼となり逃げおおせる。後半最後は逆に屍鬼が追い詰められていき多勢に無勢で一人ずつ狩られていったり、根本的に考え方はごく普通の人間と同じなので狩られることを猛烈に恐れたり、という事でストーリーとしては最後まで面白かったが上巻で震え上がった恐怖感が無くなってしまった(結末に持っていくため仕方ないことだが)。主人公の片割れが書いてる小説の話が随所に挟まれるのがちょっと後半くどくなってしまったのもあり、★1つ減らして4つにしたが非常に面白い小説だった。これだけ長いのに最後までだれずに読めたし、上巻めっちゃ怖かったし、小野不由美さん他も読んでみたくなりました。

Posted byブクログ