闇色のソプラノ の商品レビュー
東京の端にある、なぜか歴史がない街。そこに住む女学生が、ふとしたことで出会った早逝した女性詩人の詩に関わっていくことで起きる不穏な事件。 派手さはなく、掴みどころのない展開ですが、読む手が止まりませんでした。事件の犯人判明後に解読されるもう一つの真相にやられました。このアプローチ...
東京の端にある、なぜか歴史がない街。そこに住む女学生が、ふとしたことで出会った早逝した女性詩人の詩に関わっていくことで起きる不穏な事件。 派手さはなく、掴みどころのない展開ですが、読む手が止まりませんでした。事件の犯人判明後に解読されるもう一つの真相にやられました。このアプローチは北森鴻ならでは、なのかな。
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民俗学ミステリというべきか。薀蓄がかなり多い気がするのにそれが鬱陶しくないのは、上手いからなんだろうなあ。興味深く読めて、ためにもなりそう。 「幸せとは何か」っていうのがテーマかな。動機とか、「何でそんなことで死にかけの人殺す必要がある?」と思う人がほとんどじゃないかと思うけれど...
民俗学ミステリというべきか。薀蓄がかなり多い気がするのにそれが鬱陶しくないのは、上手いからなんだろうなあ。興味深く読めて、ためにもなりそう。 「幸せとは何か」っていうのがテーマかな。動機とか、「何でそんなことで死にかけの人殺す必要がある?」と思う人がほとんどじゃないかと思うけれど、犯人にとってはきちんと正当性のあることだったり。まあこれは良くあることで、そういう場合「狂気」と定義すれば落ち着くんだけれど。ただこれは「狂気」と位置付けるにはちょっとためらうものがある。そうやって片付けてしまうには、あまりに悲しいんじゃないかな。
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『しゃぼろん、しゃぼろん』 童謡詩人・樹来たか子が聞いた音は何の音なのか・・・ 卒業間近の女子大生が卒論のテーマに選んだ 子どもを残し、夭折した童謡詩人・樹来たか子。 この詩人に関わったばかりに様々なことが起こる。 樹来たか子の死の真相を中心にしたミステリー。 決...
『しゃぼろん、しゃぼろん』 童謡詩人・樹来たか子が聞いた音は何の音なのか・・・ 卒業間近の女子大生が卒論のテーマに選んだ 子どもを残し、夭折した童謡詩人・樹来たか子。 この詩人に関わったばかりに様々なことが起こる。 樹来たか子の死の真相を中心にしたミステリー。 決して幸せな結末ではないけれど、驚きの結末が待ってます。
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夭折した童謡詩人・樹来たか子の詩に魅せられた遠誉野市の女子大生が樹来たか子を卒論のテーマにする。 樹来たか子の死の真相。「しゃぼろん」という音の正体を探っていくと、殺人事件が起こる。 最後は明るい結末ではなかったが、人間の哀しさが伝わってきた。 関係者達が偶然遠誉野に集結して...
夭折した童謡詩人・樹来たか子の詩に魅せられた遠誉野市の女子大生が樹来たか子を卒論のテーマにする。 樹来たか子の死の真相。「しゃぼろん」という音の正体を探っていくと、殺人事件が起こる。 最後は明るい結末ではなかったが、人間の哀しさが伝わってきた。 関係者達が偶然遠誉野に集結しているところに、民俗学的な畏れを感じさせているように思え、 北森鴻さんらしいなぁと思った。 とっても入り込んで面白かったのだけれど、遠誉野へのこだわりにいまいちのれなかったので、ランクを星4にしました。
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引き寄せる力の強い物は周りの物を壊してしまう。 ちょっと印象が薄目。 時間のあるときに再読しようかな。
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・本格ミステリ。北森さんには珍しいタイプのお話だなーと思いました。・25年前に自殺したひとりの童謡詩人の作品をきっかけに始まる事件。その連鎖と収束する様は見事でした。事件をおっていく人々の姿も。ラストまで安心できない。
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