ブルース の商品レビュー

花村萬月(著者)

2013/09/04

冒頭の暴力描写に引いた。
我慢して読み進めると、
わかりやすい、エンターテイメント色の濃い、
カタルシスの連続。
幼い男の物語だし、語り手もまたそうである。
女が描けていないなんていっても、
そんなの関係ない、って感じだ。
格好つけている。

作品の暗さと救いのなさとは別に、
描きたくて描いたんだろうなという
微笑ましさが残った。

2013/05/29

【南シナ海の烈風。眼下で砕ける三角波。激しい時化に呻く25万トンの巨大タンカーの中で、村上の友人、崔は死んだ。仕事中の事故とはいえ、崔を死に至らしめた原因は、日本刀を片手に彼らを監督する徳山の執拗ないたぶりにあった。徳山は同性愛者であった。そして村上を愛していた。村上と親しかった崔の死こそ徳山の嫉妬であり、彼独自の愛の形であった―。横浜・寿町を舞台に、錆び付いたギタリスト村上とエキセントリックな歌姫綾、そしてホモのヤクザ徳山が奏でる哀しい旋律。芥川賞作家が描く、濃密で過剰な物語。】

2013/01/19

テクニックは関係なく伝えたい衝動があるならそれがブルース。

格好良すぎる。
猥雑でめちゃくちゃな展開だけど
すらすらと一気にのめり込んで読んでしまいました。

2012/12/08

横浜のコトブキ町を舞台にした小説
港湾労働者で元ギター引き
美貌のブルースシンガー
オカマの日本刀やくざ

タンカーでの労働がきつい
暴力描写も盛りだくさん

音楽部分の描写がしっかり

ブルースの世界（中村とうよう）
ブルース心の旅（日暮泰文）
がオススメ

新書版で購入
20年積読、本棚の整理で読む
もっと早く読めばよかった

ヒロインがシンガーだと、新宿鮫をついつい思い出す

2012/07/11

本の面白さを初めて実感した作品。
この作品のもつ熱量に圧倒されたのを覚えています。
子供だったのかな。いま読んだら・・・久々に読んでみるかな。

2010/07/05

伊坂がどこかのインタビューで花村萬月の話をしていたのと、『ホモのヤクザ』というフレーズに惹かれて読んでみた。
暴力描写が多い…ちょっと食傷気味になった。
徳山さんが恋する中学生みたいでかわいかった。（かわいいと形容するには物騒すぎるおっさんかもしれないけど）

2010/02/18

同性愛者の中年ドＳヤクザと、ワーキングクラスの男、絶世の美女がおりなすハードな純愛物語。

常に異常が付きまとう。

2010/02/14

どうしようもないダメ人間なのに男からも女からもモテる男。
読んでいてムナクソ悪い。
おめーからは、ブルースもロマンも感じねぇ。

しかし、そんなダメ男を純粋に愛した同性愛の男、徳山。
彼の存在は、ブルースでロマンチック。
人を好きになるということは、切ないじゃないかっ

( ･_ゝ･)＜横浜、海、暴力、酒、男と女、そしてブルース

2016/10/05

横浜・寿町を舞台に、錆び付いたギタリスト村上とエキセントリックな歌姫綾、そしてホモのヤクザ徳山が奏でる哀しい旋律。
芥川賞作家が描く、濃密で過剰な物語。

2009/10/04

世界観が独特で刺激的。
だけどその真ん中にあるのは愛でした。

好きな人に勧められて読んだ本だけど、そのせいだけじゃなくまた読み返したい。