幕末あどれさん の商品レビュー
「あどれさん」とは、フランス語で若者という意味だそうです。 作中では源之介が変わりゆく時代に翻弄され続けていく様子に加え「少しばかり後に生まれたばかりに・・」という言葉が何度となく出てきて、読んでいてとても辛いです。 もちろん、主人公である宗八郎が悩み、過ごす日々にもため息ば...
「あどれさん」とは、フランス語で若者という意味だそうです。 作中では源之介が変わりゆく時代に翻弄され続けていく様子に加え「少しばかり後に生まれたばかりに・・」という言葉が何度となく出てきて、読んでいてとても辛いです。 もちろん、主人公である宗八郎が悩み、過ごす日々にもため息ばかりでした。 武士の世は、長男以外の息子達にとっては本当に厳しい社会ですね。その分、将来家長となる長男の責任も重かったのだろうと思われますが、弥太郎はそれから逃げながら、困ったら長男風を吹かす…それにしても弱すぎますよ。 宗八郎と源之介の二人は、進む方向が少し違っただけで、ここまで変わってしまうものなのかと思いました。無念という言葉を思い出させながら、その先に希望も感じさせる。。。最後まで飽きさせない、読み応えのある一冊でした。
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芝居の話しは面白いんだが、時勢絡みの戦話しはなかなか頁が進まず。予想外に時間がかかった。やっと宗八郎シリーズの一冊目を読めた。
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幕末の2人の武士(しかも次男)の生き様を軸に動乱の時代を描いたもの。 将軍や天子さまにお目見えすることも適わない底辺の者の生活を描いていたもので、当時が想像できて面白かった。 主人公の一人宗八郎が芝居に嵌っていくから、芝居小屋のシステムとかも描かれていてなるほど。お勉強にもなった...
幕末の2人の武士(しかも次男)の生き様を軸に動乱の時代を描いたもの。 将軍や天子さまにお目見えすることも適わない底辺の者の生活を描いていたもので、当時が想像できて面白かった。 主人公の一人宗八郎が芝居に嵌っていくから、芝居小屋のシステムとかも描かれていてなるほど。お勉強にもなったりして。 しかし、もう一人の主人公源之介はかわいそうな最後だった・・・。 それにしても河竹新七はすごい。ということで。
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