アイルランド音楽への招待 の商品レビュー

キアランカーソン(著者),守安功(訳者)

2014/04/26

アイルランド音楽なんていうものの本はそこまで多くないので（そもそもは楽譜だってなかった音楽だし）、まぁアイリッシュを知ろうと思って手に取る本の一つではないでしょうか。
そしたら、こんなマニアックな本が地元（名古屋とかアイリッシュ音楽人口の多いところではない）の古本屋にあったから驚き。だれかアイリッシュやってる人がいるのかなぁ。

アイルランド人の書いた本で、フレンドリーでユーモア好きでちょっと人を食ったような感じのアイルランド人の良さがあふれまくりです。
内容というより、日本人の書いた文章じゃよめないような小気味よい文章がとってもよかった。（翻訳ということも大きいと思うけど。）

さて、内容はアイリッシュ音楽の特徴から楽器や音楽概論まで、お気楽にやってるようにしか見えないアイリッシュを解説してくれています。
その中でもアイルランドっぽくていいなぁと思ったのは、演奏に対する賞賛の方法。
もちろん、拍手や叫び声で盛り上げるなんてのもありますが…
とてもよかった音楽家には酒をおごるのだそうです。

そういえば、ただの旅行者でアイルランドのパブに行ったとき、知り合ったお兄ちゃんたちにギネスをおごってもらったっけなぁ。

さすが音楽と酒の国。
アイルランド大好き。