日本絵画のあそび の商品レビュー
まさしく日本絵画の入門書。素人でも「これは面白い!」と 膝を打つような面白い絵を集めて、日本絵画の世界への第一 歩を誘ってくれる本。 確かに女装した達磨大師や絵から抜け出てくる鍾馗様など、 遊び心たっぷりの絵がたくさん紹介されており、入門の一歩 には適切かも知れない。だがそこから...
まさしく日本絵画の入門書。素人でも「これは面白い!」と 膝を打つような面白い絵を集めて、日本絵画の世界への第一 歩を誘ってくれる本。 確かに女装した達磨大師や絵から抜け出てくる鍾馗様など、 遊び心たっぷりの絵がたくさん紹介されており、入門の一歩 には適切かも知れない。だがそこから先にさらに一歩進もう とすると、深い森のような黒い海溝のようなとんでもない 世界が広がっていそうだなとも思わせる本でもあった。 呑気に「すごい絵だな綺麗な絵だな」と思っている方が私に はあっているかもしれない(笑)。
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[ 内容 ] 日本絵画は洒落た視覚のマジックに満ちている。 大小を逆転させ、虚実の境を紛らわせ、極端な対比を強調し、さらには威厳に満ちた図像を戯画に変えてしまう。 冴えた技巧に支えられて奔放に展開した日本絵画の面白さを、手練の著者が存分に書き下ろした、もうひとつの日本の美術論。 ...
[ 内容 ] 日本絵画は洒落た視覚のマジックに満ちている。 大小を逆転させ、虚実の境を紛らわせ、極端な対比を強調し、さらには威厳に満ちた図像を戯画に変えてしまう。 冴えた技巧に支えられて奔放に展開した日本絵画の面白さを、手練の著者が存分に書き下ろした、もうひとつの日本の美術論。 さてさて日本絵画は面白い! 収録図版多数。 [ 目次 ] 1 誇張と即興(平安時代の「絵そらごと論」;「をこ絵」をめぐって;葛飾北斎のパフォーマンス ほか) 2 「虚」と「実」のはざま(落語「抜け雀」の物語;名画伝説のパターン;視覚のトリック―「掛物あしらひ花」 ほか) 3 対比の妙(「黒白屏風」をめぐって;「黒牛」と「白像」の趣向;「虎」か?「猫」か? ほか) 4 「右」「左」をめぐって(「左」優位が「右」優位へ;極楽浄土の描き方;時間の表現―「右」から「左」へ ほか) 5 江戸人のユーモア―達麿の図像学(禅の象徴としての達麿図;見返り達麿―即興の戯曲;達麿が遊女に、遊女が達麿に ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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