謎のギャラリー特別室 の商品レビュー
『謎のギャラリー』(無印)と併読しつつ、結末に触れる部分に差し掛かると、本書をひもとく。 梅崎春生「猫の話」だけ現代国語の教科書で読んでいた。他は初読。 アンソロジーとして、ややまとまりに欠ける気がした。そのぶんバラエティに富んでいる。 最後に読んだ里見弴「俄あれ」に最も...
『謎のギャラリー』(無印)と併読しつつ、結末に触れる部分に差し掛かると、本書をひもとく。 梅崎春生「猫の話」だけ現代国語の教科書で読んでいた。他は初読。 アンソロジーとして、ややまとまりに欠ける気がした。そのぶんバラエティに富んでいる。 最後に読んだ里見弴「俄あれ」に最も感動を覚えた。あらましを先に『謎〜』(無印)で知っていても、デテールが面白い。文芸とはこういうものだろう。
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「謎のギャラリー」で紹介された作品の一部を収録。 北村さんの感性と合わないのか、面白いと思える作品が少なかったのが残念。 『遊びの時間は終わらない』 前から気になっていたから読めて嬉しい。 防犯訓練がここまで大事になるとは…。平田の融通の利かなさが面白い。 映画も見てみたい。 ...
「謎のギャラリー」で紹介された作品の一部を収録。 北村さんの感性と合わないのか、面白いと思える作品が少なかったのが残念。 『遊びの時間は終わらない』 前から気になっていたから読めて嬉しい。 防犯訓練がここまで大事になるとは…。平田の融通の利かなさが面白い。 映画も見てみたい。 『俄あれ』 これもリドルストーリー?よく解らなかった。 『猫の話』 これもぼんやりした感じで、よく解らなかった。 『なにもないねこ』 ほのぼのしてるのに切なくて、不思議な感じ。絵本みたい。 『〈チャイナファンタジー〉』題の通り。不思議な説話を4コマ漫画にしたってこと? 『ねずみ狩り』 エッセイの方に怖いと書いてあったので流し読み。 『煙の環』 なんとも言えない感じなんだけど面白い。(たった4Pなのに。) 『ナツメグの味』 そうくるか。最後が怖いなぁ。 『やさしいお願い』 ゾッとする終わり方だなぁ。凄い。 『歌の作りかた』 よくある児童小説で終わらないのは凄い。 『獅子の爪』 最後の三行が良い。切ないなぁ。 『エリナーの肖像』 かなり良かった。 肖像画を使って犯人を告発するなんて…。しかも犯人の手を使って。 北村さんのいう通り、真の主人公はエリナーだな。 【収録作品】『遊びの時間は終わらない』都井邦彦/『俄あれ』里見享(←弓編)/『猫の話』梅崎春生/『なにもないねこ』別役実/〈チャイナファンタジー〉『巨きな蛤』『家の怪』『寒い日』南伸坊/『ねずみ狩り』ヘンリィ・カットナー/『煙の環』クレイグ・ライス/『ナツメグの味』ジョン・コリア/『やさしいお願い』樹下太郎/『歌の作りかた』阪田寛夫/『獅子の爪』フランソワ・コッペ/『エリナーの肖像』マージャリー・アラン
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名前の後ろの『編』に気がつくべきでした。 書いた人かと思いきや、編集した人、という意味なのですよね? という事は、これは推薦もの? そういう意味ではがっかりでした。 旧仮名ものもあって、少し読みにくいものもありましたが ミステリーあり、童話あり、漫画のようなものありで 面白かっ...
名前の後ろの『編』に気がつくべきでした。 書いた人かと思いきや、編集した人、という意味なのですよね? という事は、これは推薦もの? そういう意味ではがっかりでした。 旧仮名ものもあって、少し読みにくいものもありましたが ミステリーあり、童話あり、漫画のようなものありで 面白かったです。 猫の話は、ちょっと悲しいものがありましたけど…。
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図書館で読んで、遊びの時間は終わらない の面白さに痺れ、即購入。 短編の傑作だと思う。 これを機に、都筑道夫作品を読み漁ったけど、遊び~程の衝撃は無かったなぁ。どれも面白かったけど。
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(収録作品)遊びの時間は終らない(都井邦彦)/俄あれ(里見)/猫の話(梅崎春生)/なにもないねこ(別役実)/チャイナ・ファンタジー(南伸坊)/巨きな蛤(南伸坊)/家の怪(南伸坊)/寒い日(南伸坊)/ねずみ狩り(カットナー,ヘンリィ)/煙の環(ライス,クレイグ)/ナツメグの味(コリ...
(収録作品)遊びの時間は終らない(都井邦彦)/俄あれ(里見)/猫の話(梅崎春生)/なにもないねこ(別役実)/チャイナ・ファンタジー(南伸坊)/巨きな蛤(南伸坊)/家の怪(南伸坊)/寒い日(南伸坊)/ねずみ狩り(カットナー,ヘンリィ)/煙の環(ライス,クレイグ)/ナツメグの味(コリア,ジョン)/やさしいお願い(樹下太郎)/歌の作りかた(阪田寛夫)/獅子の爪(コッペ,フランソワ)/エリナーの肖像(アラン,マージャリー)
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平成の名アンソロジストが、ミステリから恋愛小説まで面白さにこだわって12編の傑作を選びました。現在、入手困難な作品が多数収録されています。古今東西の「知」と「謎」と「感動」に出会える一冊。北村薫が選ぶ名作傑作集。「遊びの時間は終わらない」一作だけでも読む価値アリ
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平成の名アンソロジストが、ミステリから恋愛小説まで面白さにこだわって12編の傑作を 選びました。現在、入手困難な作品が多数収録されています。古今東西の「知」と「謎」と 「感動」に出会える一冊。北村薫が選ぶ名作傑作集
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