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兵士に聞け の商品レビュー

3.9

13件のお客様レビュー

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自衛隊が好きとか嫌い…

自衛隊が好きとか嫌いとか、存在に賛成とか反対とか関係なしに、広く読まれるべき異色作だと思います。

文庫OFF

内容は、自衛隊という…

内容は、自衛隊という組織に隠されたひとりひとりの隊員の生活を通し、自衛隊の実情、真実にせまるというもの。長かったけど、これは名著だ。今まで、自衛隊という言葉でひとくくりにされてきた隊員ひとりひとりが、生き生きと描写されている。自衛隊反対論者の人も、是非一読すべきだと思う。

文庫OFF

謎の多い自衛隊の中に…

謎の多い自衛隊の中に著者が飛び込みルポタージュ。「自衛隊」ってどんなところなんだろう、と気になる人はぜひ。

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 一番の疑問は自衛隊…

 一番の疑問は自衛隊は兵士なんだろうか?ってことです。自衛隊は戦争はしない だったら兵士とは言わないですよね。そもそも彼らは普段何をしているのか全ては謎に包まれている

文庫OFF

2021/11/17

陸自のレンジャー訓練に臨む幹部隊員の裏事情。海自では、建造される護衛艦の総定員に見合わない乗組員数に苦しむ曹士クラスと、官僚主義的な幕僚の姿。空自は、離島の基地が取材対象。93年に発生した北海道南西沖地震による救援活動の描写は生々しかった。島民と、自衛隊員とその家族との確執も描か...

陸自のレンジャー訓練に臨む幹部隊員の裏事情。海自では、建造される護衛艦の総定員に見合わない乗組員数に苦しむ曹士クラスと、官僚主義的な幕僚の姿。空自は、離島の基地が取材対象。93年に発生した北海道南西沖地震による救援活動の描写は生々しかった。島民と、自衛隊員とその家族との確執も描かれ、閉鎖的な地域に根差す困難さを感じた。第五部はPKO派遣問題だ。政情不安なカンボジアで、銃に装弾しないでの歩哨、命令がなければ発砲できない、万が一発砲したら自己責任なんて、今さらながら自衛隊が置かれた立場と法の矛盾を感じる。

Posted byブクログ

2015/06/18

自衛官に密着取材してて、よくここまで書けたなと思います。レンジャーを志す陸自幹部、護衛艦のベテラン海曹、奥尻島のレーダーサイトの空自隊員、PKOでカンボジアに派遣された隊員が主役的な。それぞれの生々しい想いが見えてきます。海自の話は亡国のイージスまんまだったりです。書かれてから1...

自衛官に密着取材してて、よくここまで書けたなと思います。レンジャーを志す陸自幹部、護衛艦のベテラン海曹、奥尻島のレーダーサイトの空自隊員、PKOでカンボジアに派遣された隊員が主役的な。それぞれの生々しい想いが見えてきます。海自の話は亡国のイージスまんまだったりです。書かれてから10年くらいなのかな、この組織の中身はあまり変わってないのかな。

Posted byブクログ

2012/12/10

誰もが二度とやりたくないというレンジャー訓練に同行し、訓練生の志願動機を掘り下げる。 海上自衛隊の護衛艦に同乗し、その狭いスペースに乗り組む隊員達の日常と彼らの思いをしたためる。 わたしがこの本で一番と思う部分は、北海道南西部に浮かぶ奥尻島のレーダー基地、転入希望者のいないその地...

誰もが二度とやりたくないというレンジャー訓練に同行し、訓練生の志願動機を掘り下げる。 海上自衛隊の護衛艦に同乗し、その狭いスペースに乗り組む隊員達の日常と彼らの思いをしたためる。 わたしがこの本で一番と思う部分は、北海道南西部に浮かぶ奥尻島のレーダー基地、転入希望者のいないその地に暮らす隊員達の物語。深夜に北海道南西沖地震に襲われ、津波や山崩れで多くの死傷者が出たとき、彼ら隊員とその家族は何を思い行動したか。島の人たちとの交流の難しさ。東日本大震災が起きる前にこれを読んでおきたかった。 インタビューからこれほどに生々しい個の思いを引き出せるものなのか。なかには上官への批判もあり、隊員名は一部匿名で配慮されているものの、これを受け止める組織としての懐の深さがあると信じたい。 次に良かったのが、カンボジアPKOに参加した施設部隊の隊員達と留守を守る部隊のこと。武器の携帯、使用における法解釈上の疑問点。なにかあれば個人が法廷に出る覚悟だとは、聞きしに勝る極限状況。派遣先で起きたこと。日本ではけっして体験できない緊張状態。さらには、それを経験した者とそうでない者との間に溝が生まれる。 選抜された者、機会を与えられなかった者の葛藤。その葛藤とストレスは、濃密な人間関係と相まって一般社会とは比べものにならないだろう。兵士シリーズ三部作の第一作ですが最後に読みました。生き方や自衛隊という組織のあり方など、様々な思いがよぎる良書です。

Posted byブクログ

2011/09/28

久しぶりに再読自衛隊に対してきちんと取材したことがとてもよくわかるルポルタージュ自衛隊に反対の人も賛成の人も読んでみるといいと思います

Posted byブクログ

2009/10/04

自衛隊大好き加減が加速した。 特に奥尻島のところ、レンジャーのところ。 自衛隊ってなんてかっこいいんだ!!

Posted byブクログ

2009/10/04

 この本に一貫してあるのは、リアルという要素です。これをもたらしているのは、筆者の経験と、筆者の考えとを、限界まで練り上げた成果と言えましょう。文庫としても分厚い本と言えましょうが、個人的に楽に読みきることができたのは、このリアルという要素ゆえだと思います。  本書の内容を概して...

 この本に一貫してあるのは、リアルという要素です。これをもたらしているのは、筆者の経験と、筆者の考えとを、限界まで練り上げた成果と言えましょう。文庫としても分厚い本と言えましょうが、個人的に楽に読みきることができたのは、このリアルという要素ゆえだと思います。  本書の内容を概して言うことは困難ですが、自衛隊の問題点と、それがわかっていながら解決できない兵士たちの苦悩が、描かれているということはできるかもしれません。  それにしても、どうして国を守る兵士が、兵士たることを許されず、理解されず、疎んじなれなければならないのでしょうか。私にはこれが正常であるとはとても思えません。

Posted byブクログ