閉ざされた夏 の商品レビュー
後半に謎が広がり収束…
後半に謎が広がり収束していく様子は結構いい。
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著者の長編の中では比…
著者の長編の中では比較的まとまった出来。
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架空の作家・高岩青十…
架空の作家・高岩青十の文学記念館の中で起こる殺人事件ということで、現場に出入り可能な人間が限定される雪の山荘的な作品……なんだけど、前半部分の作家や文学記念館に関する記述が多いんですよ。博物館の業務や建物に関する話題が多く(歴史好きだから興味をもって読めたけどね)、なかなか事件が...
架空の作家・高岩青十の文学記念館の中で起こる殺人事件ということで、現場に出入り可能な人間が限定される雪の山荘的な作品……なんだけど、前半部分の作家や文学記念館に関する記述が多いんですよ。博物館の業務や建物に関する話題が多く(歴史好きだから興味をもって読めたけどね)、なかなか事件が起きなくてちょっと眠くなりました。事件の真相へ至る過程で二転三転するところはお見事。
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学芸員というお仕事、…
学芸員というお仕事、図書館の司書さんとはまた違ったお仕事内容で、この作品が特別かもしれませんが、のんびりお茶したり、窓を眺めたりと、ちょっと羨ましい優雅さです。でもお仕事される時は残業もあったり、お客さんを案内したりと大変みたいですけどね。よく知っている友人とはいっても、本当に相...
学芸員というお仕事、図書館の司書さんとはまた違ったお仕事内容で、この作品が特別かもしれませんが、のんびりお茶したり、窓を眺めたりと、ちょっと羨ましい優雅さです。でもお仕事される時は残業もあったり、お客さんを案内したりと大変みたいですけどね。よく知っている友人とはいっても、本当に相手のことを知っているとは限らないのだなぁ、という勉強になりました。なんか切ない。 ちなみに解説は加門七海さん。若竹さんとはご友人のようですね。お名前がよく似ているのは偶然とのことです。
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文学記念館の学芸員が…
文学記念館の学芸員が殺人事件に巻き込まれて、妹と共にその謎を探る物語。内容よりも折原一ぽい構成が印象に残った。
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加速度がついて面白くなる作品。序盤の人間模様の謎が後半に入り次々に明らかにされる流れには爽快感すらあるが、結末は少し辛い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あんまり、文章が上手くない。 登場人物の呼び方にミスがあったりするし。 なにげに、大筋が読めた。 本当の真相の部分だけ、すごく深い気がした。 あとのはそれほどでも。
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「絶対に、か。才蔵は苦く思った。それがどんなに意味のない言葉であるか、今日俺たちは知り尽くしてしまったじゃないか」という文章が本書の内容を端的に表している。序盤のほのぼのした雰囲気が、人間関係が、事件をきっかけにすこしずつ軋んでいく。そのさまがまるで真綿で首を絞められるようで、読...
「絶対に、か。才蔵は苦く思った。それがどんなに意味のない言葉であるか、今日俺たちは知り尽くしてしまったじゃないか」という文章が本書の内容を端的に表している。序盤のほのぼのした雰囲気が、人間関係が、事件をきっかけにすこしずつ軋んでいく。そのさまがまるで真綿で首を絞められるようで、読んでいて息苦しくなった。心にこびりつく作品。
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序盤は穏やかな雰囲気だけれど、事件が起こってから後半にかけてがやっぱりどろどろ。まあ若竹さんの作品はそういう部分をうまく書いてくれるのがいいところなんだけれどな、と思っていたら。 「嫌いだろうがなんだろうが、ややこしいこともどろどろしたことも、他人の感情に巻き込まれないですむよう...
序盤は穏やかな雰囲気だけれど、事件が起こってから後半にかけてがやっぱりどろどろ。まあ若竹さんの作品はそういう部分をうまく書いてくれるのがいいところなんだけれどな、と思っていたら。 「嫌いだろうがなんだろうが、ややこしいこともどろどろしたことも、他人の感情に巻き込まれないですむような、そんな場所も、どこ探したってないんだよ」 ってな言葉が出てきて。これにはやられましたね。これはそれこそ、現実についても言えることでしょう。深いなあ。
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・「この夏、僕等はかけがえのない何かを失う」。学芸員の主人公と作家の妹、兄妹が遭遇する殺人事件。地元の作家と絡んだ事件の真相が明らかになっていく様はなかなか見事でした。
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