ケルトの森・ブロセリアンド の商品レビュー
偉大なる魔法使いマーリン、円卓の騎士ランスロット、アーサー王たちが躍動するケルトの森についての、詳細なガイドブック。 著者は、実際に旅をしつつ、その思考は歴史、伝説、そして物語まで時空を越えて拡がっていく。
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検索したら表紙の画像が出ないので、もしや、と思って確かめると、あれれ、これも品切れ?カヴァーの装画がきれいなのに。以下、帯より。「偉大なる魔法使いマーリン、禁断の愛をつらぬく騎士ランスロット、可憐な妖精ヴィヴィアーヌ、そして勇壮無比のアーサー王などが躍動するケルトの森。豊饒な「物...
検索したら表紙の画像が出ないので、もしや、と思って確かめると、あれれ、これも品切れ?カヴァーの装画がきれいなのに。以下、帯より。「偉大なる魔法使いマーリン、禁断の愛をつらぬく騎士ランスロット、可憐な妖精ヴィヴィアーヌ、そして勇壮無比のアーサー王などが躍動するケルトの森。豊饒な「物語」を胚胎してヨーロッパ文化の基層に横たわるケルトの精神の源泉を求め、時空を越えて旅する馥郁たる文学紀行。」以上。参考文献、地図・系図・年表も、とてもありがたい。私には就中、「付論」として加えられている「シモーヌ・ヴェイユと聖杯伝説」が興味をそそった。彼女に関して「点的」な知識しか持っていないので、後期のシモーヌ・ヴェイユが聖杯伝説についてしばしば言及していた、ということは知らなかった。ヴェイユの著作について、ひとつの「読み筋」のヒントが与えられたようにも思われる。それはともかく、カヴァー絵の(それを剥がした本体も)美しい本です。騎士や妖精や魔法使いや、「アーサー」「エクスカリバー」「アヴァロン」といったものに魅かれる方は、ぜひ。
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