裏切りの指輪 の商品レビュー

ミシェル・リード(著者),山ノ内文枝(訳者)

2015/02/22

義父に罠にはめられ、夫ニコラスから裏切り行為があったと勘違いされ、彼の娘の存在すら信じてもらない孤独な女性を描く。
彼女の愛する赤ん坊を誘拐した犯人は知っている人物に違いないと、すべてが敵に思え絶望的な状況に陥った状態での再会からのスタート。
信頼する父に裏切られているとも知らずサラをなじり続けたニコラスがラストに流す涙に、思わずホロリとしてしまった鬼ロマです。
シチリア人ってば…
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4259.html

2009/10/04

３年前夫から不貞を責められたサラは、離婚も許さないニコラスに別居生活を余儀なく強いられたまま、娘のライアと２人で暮らしていた。ある日ライアが誘拐される事件が起き放心状態のサラの前に３年ぶりに姿を見せたニコラスは、サラを支えライアを無事取り戻すことに成功するが、決して自分の娘だと認めることがないまま、夫婦の仲を修復したいと言い出し、夫婦の不仲の原因を作ったニコラスの父アルフレードのもとに連れて行かれる。３年前サラを排除しようと画策した老人は、そのせいでかわいい孫娘と会えなくなってしまったジレンマと、病気を患ったことで態度を変えていたが、相変わらず自分の娘だと信じられないニコラスは、それでもサラを求めるあまりライアをしぶしぶ受け入れるようになり親子３人の生活が始まるかに思えた矢先、ライアが重い病気にかかり、そこで初めて自分の娘だと真実を知ることになったニコラスのショックは大きく、サラたちの前から姿を消す・・。
２人の中を引き裂くヒーロー父が悪い奴なのに、憎めないキャラで、泣けるお話です。
不貞をはたらかれたと思い込んでいても、ヒロインを手放せないヒーローのメロメロぶりが良し。