潤一郎ラビリンス(1) の商品レビュー

谷崎潤一郎(著者),千葉俊二(編者)

美女の肌に己の魂を彫…

[文庫ＯＦＦ]

美女の肌に己の魂を彫りこむことに執念を燃やした男を描く『刺青』など、谷崎潤一郎の初期短編7編を収録した短篇集です。ときどき入る伏字が気になって仕方がない!

有名な「刺青」の他に…

[文庫ＯＦＦ]

有名な「刺青」の他に、「麒麟」「少年」「幇間」「飆風」「秘密」「悪魔」「恐怖」を収録。初期作品だけあって耽美・悪魔主義的傾向が強いです。スカトロジックな「少年」「悪魔」は必読。

「刺青」など、初期の…

[文庫ＯＦＦ]

「刺青」など、初期の短編集。耽美、頽廃、幻想、残酷……な雰囲気を楽しめます。

2021/06/12

不健康で変態的な結末を迎えて、思わず「え？」となるものがいくつか。

＜掲載作品＞
刺青
麒麟
少年
幇間
飄風
秘密
悪魔
恐怖

2016/03/24

この時代にこの内容を書いていることに驚く。ほぼ全編、変態的な登場人物が倒錯した思考、性癖を語る。初期短編集とのことなのだが、谷崎潤一郎の筆力もさることながら初期衝動のような欲望の噴出を形にしているように思う。情報が少ない時代だからこそ、体の内側で鬱々と発酵した黒い欲望を抑えきれずに噴出させている。読みごたえのある短編集。

2012/03/23

「刺青」ほか7篇を収録した谷崎潤一郎の短編集。
すごく好みな話もあったけれど,とにかく気持ち悪い。
特に「少年」と「悪魔」は本気で受け付けない気持ち悪さ。
ただ気持ち悪い＝嫌いではなく,強く惹き付けられもした。
一度読んだら忘れられないような強烈な短編集だった。

2009/10/04

妖しい雰囲気の漂う短編ばかりの初期作品集。
最後まで「私」の謎が解けることのない『秘密』が良いです。