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大いなる遺産(上) の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2022/08/09

図書館に行ったら原作本があった。表紙に惹かれて読み始めた。ピップは両親の墓石にいる。河沿いの低い沼沢地に住み、河がうねって流れている、と続く。そこにあの脱走囚人が教会の玄関の側の墓石から出て来た。ドラマでは広い河の中から出て来たが、そしてそれはとても効果的だったが、おおむねドラマ...

図書館に行ったら原作本があった。表紙に惹かれて読み始めた。ピップは両親の墓石にいる。河沿いの低い沼沢地に住み、河がうねって流れている、と続く。そこにあの脱走囚人が教会の玄関の側の墓石から出て来た。ドラマでは広い河の中から出て来たが、そしてそれはとても効果的だったが、おおむねドラマは原作に忠実だった。ドラマを頭に再現しながら読む。 しかし、翻訳文体にはまいった。ほぼ直訳。文はピップの回想の語りで進むので、ピップの心情が事細かに描写してある。そしてそれが英語特有の装飾文体なのだ。その装飾のしかたは日本人ならまず例えないものを例える。thatとかwhichとか、構文がわかるくらいだ。・・ポケット夫妻は一人のお調子者の隣人をもっていた。・・もし退屈な時間があったら、私のところにおいでになりませんか・・ ~ポケット夫妻の隣人はお調子者だった、もし退屈に感じた時は、私のところにおいでに~ 今までの翻訳ものはこんな感じだったような。 しかし翻訳者はあえて直訳をしているようにも感じた。直訳であることで、なにかディケンズの息使いや考え方が伝わってくるような気もした。しかし読むのは疲れる。 訳者は山本政喜氏。1899(M32)-1960(S35) なんと美術史家の若桑みどり氏のお父さんだった。 1861発表 1952.10.15初版 1955.9.20再版 1998改訂初版 図書館

Posted byブクログ