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老子 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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解説も充実しているの…

解説も充実しているので初めて老子を読む方におすすめです。「知る者は言わず、言う者は知らず」などパラドキシカルな箴言が満載です。本書は新しい発見に基づき章立てを入れ替えるなど、類書にはない特色があります。

文庫OFF

現代人が忘れがちな古…

現代人が忘れがちな古き作法であり礼儀です!!!

文庫OFF

2024/07/18

道徳のイメージが強かったけれど、無知無欲無為を勧めるところなど、孔孟と対比して書かれてあったりして新たな印象を得られてよかった。

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2022/09/07

https://mitchsato17.wixsite.com/home/post/%E9%87%91%E8%B0%B7%E6%B2%BB%E8%91%97%E3%80%8C%E8%80%81%E5%AD%90%E3%83%BC%E7%84%A1%E7%9F%A5%E7%84%A...

https://mitchsato17.wixsite.com/home/post/%E9%87%91%E8%B0%B7%E6%B2%BB%E8%91%97%E3%80%8C%E8%80%81%E5%AD%90%E3%83%BC%E7%84%A1%E7%9F%A5%E7%84%A1%E6%AC%B2%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%E3%80%8D

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2019/11/24

「上善如水」が飲み物としても言葉としても好きだったのだけれど、言葉としての意味は恥ずかしながらネットの知識しかなかったため読んでみた。 「孫子」が読みやすくて個人的に好相性と感じた金谷治先生による老子道徳経の上篇・下篇、全81章の解釈と解説。 構成として、各章ごとに「意訳」「...

「上善如水」が飲み物としても言葉としても好きだったのだけれど、言葉としての意味は恥ずかしながらネットの知識しかなかったため読んでみた。 「孫子」が読みやすくて個人的に好相性と感じた金谷治先生による老子道徳経の上篇・下篇、全81章の解釈と解説。 構成として、各章ごとに「意訳」「読み下し」「原文」「解説」となっていたり、副題?を付けてくれているなど、初心者にも読み進めやすい工夫が随所に凝らしてある。 この人の古典解説本、親切で本当にすき。 全体の率直な感想としては「老子、水、好きだなぁ」というのと「不幸な弱者がこれ言ったからってただの強がりにしかならんでしょ」。 たまに老子自身も「これ言っても世間は誰もわかってくれない」的な恨み節を言っていて急に親近感がわく。 そして、著者の解説が上手いのか、特に下篇の後半にかけてだんだんエキサイトしてくる感じに、ひとつの物語モノで味わうようなストーリー性を感じた。 読み終えたときの達成感とか読後感が清々しい。 かいつまんで拾い読みしても得られるものは多々あるとおもうけれども、個人的には頭から終わりまでぶっとおしで読んで痛快な清々しさを感じる、というのを何回もやりたい。 これは名著。

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2019/08/15

”金谷治さん訳注の『老子』。“現代人と古典とを直結するよう配慮”された訳文が読みやすい。サブタイトルは「無知無欲のすすめ」。 ガツガツせず自然体をよしとする老子の言葉は耳になじむが、以下の2文の厳しさにはドキリとした。  ★他人のことがよくわかるのは知恵のはたらきであるが、自...

”金谷治さん訳注の『老子』。“現代人と古典とを直結するよう配慮”された訳文が読みやすい。サブタイトルは「無知無欲のすすめ」。 ガツガツせず自然体をよしとする老子の言葉は耳になじむが、以下の2文の厳しさにはドキリとした。  ★他人のことがよくわかるのは知恵のはたらきであるが、自分で自分のことがよくわかるのは、さらにすぐれた明智である。他人にうち勝つのは力があるからだが、自分で自分にうち勝つのは、ほんとうの強さである。(p.113)    ★聖人に短所がないのは、かれがその短所を短所として自覚しているからで、だからこそ短所がないのだ。(p.215) 「権下」や「不争」など、相手に対するやわらかな姿勢も、実は、内なる厳しさや強さが表現されているのかもしれない。 読了後、本書に対して親しみを感じつつ、一方でそんなことを考えた。 <キーフレーズ>  道、水、無知無欲、明智、無為自然、さかしらの、権下・不争の徳 <読書メモ> ・「道」はからっぽで何の役にもたたないようであるが、そのはたらきは無尽であって、そのからっぽが何かで満たされたりすることは決してない。満たされていると、それを使い果たせば終わりであって有限だが、からっぽであるからこそ、無限のはたらきが出てくるのだ。(p.25) ・「最高のまことの善とは、たとえば水のはたらきのようなものである。水は万物の生長をりっぱに助けて、しかも競い争うことがなく、多くの人がさげすむ低い場所にとどまっている。そこで、「道」のはたらきにも近いのだ。」  #上善は水の若し、が登場。「水」のたとえが意味するものって、こういうことだったんだ。 ・この「道」をわがものとして守っている人は、何ごとについてもいっぱいになるまで満ちることは望まない。そもそもいっぱいにまでなろうとはしないからこそ、だめになってもまた新たになることができるのだ。(p.56-57)  #”いっぱいになりきると再生の活力が消える”→十分な満足を貪らない ・君主がこせつかずに悠然(ゆったり)として、ことばを慎んで口出しをしなければ、それで仕事の成果はあがり事業は完成して、しかも人民たちはだれもが「自分はひとりでにこうなった」というであろう。(p.65)  #大上の政治。 ★世俗の人びとはきらきらと輝いているが、わたしだけはひとりぼんやりと暗い。世俗の人びとは利口ではっきりしているが、わたしだけはひとりもやもやとしている。ゆらゆらとまるで海原のようにたゆたい、ひゅうひゅうとまるで止まない風のようにそよぐ。多くの人はだれもがそれぞれ何かの役にたつのに、私だけはひとり融通のきかない能なしだ。わたしだけはひとり、他人とは違っている。そして、母なる根本の「道」に養われることをたいせつにしているのだ。(p.74)  #なんだかしみる…。 ★他人のことがよくわかるのは知恵のはたらきであるが、自分で自分のことがよくわかるのは、さらにすぐれた明智である。他人にうち勝つのは力があるからだが、自分で自分にうち勝つのは、ほんとうの強さである。(p.113)  #!! ・内なる「徳」を深く豊かにたくわえた人は、ちょうど赤ん坊のありさまにも似ている。赤ん坊には蜂やさそりや蝮(まむし)のたぐいもかみつかず、猛獣もつかみかからず、猛禽もうちかからない。骨格は弱く筋肉もやわらかいが、握りこぶしは固い。(p.171)  #知を棄て欲を忘れて無心になる = 嬰児への復帰 ★聖人はまた人と争うことがないから、だから世界じゅうにかれと争うことのできるものはだれもいないのだ。(p.203)  #逆説的な強さ。権下・不争の徳。 ★聖人に短所がないのは、かれがその短所を短所として自覚しているからで、だからこそ短所がないのだ。(p.215)  #知りて知らずとするは… ・天の道?自然のはこびかた?は、すべてのものに利益を与えて害を加えることはない。聖人の道?やりかた?は、いろいろなことをするとしても、他人と争うことはない。(p.241) ・老荘の道家(どうか)のほうでは、そうしたあるべき人間の姿の追求よりは、あるがままの本来の自然な人間にたちかえることによって、世界の騒乱は静まり、人びとの安定した暮らしが復活すると考えた。(p.248:解説 より) ・それによって考えられる人物像は、ほぼ紀元前300年頃の隠君子、世俗の外にあって超然としながら、しかも世俗の混乱と特に民衆の苦しみを救いたいと念願する憂世の哲学者であった、ということである。その他のことは一切わからない。(p.263:解説 より) <きっかけ>  人間塾in東京 10月の課題図書。”

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2019/01/13

金谷治さんの講談社学術文庫から出ている『老子 無知無欲のすすめ』。老子道徳経 上下編 計81章。底本は王弼本。馬王堆から出土した帛書の内容を吟味し、積極的に取り入れている。本文の翻訳は、逐語訳を離れ、多少の言葉を補って理解を助けるようにしている。また、脚注や解説も充実し、理解の助...

金谷治さんの講談社学術文庫から出ている『老子 無知無欲のすすめ』。老子道徳経 上下編 計81章。底本は王弼本。馬王堆から出土した帛書の内容を吟味し、積極的に取り入れている。本文の翻訳は、逐語訳を離れ、多少の言葉を補って理解を助けるようにしている。また、脚注や解説も充実し、理解の助けになっている。

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2018/12/30

個人で老子の思想を取り入れるのはいいと思いますが、政治で老子の思想を取り入れるのは非現実的だと思います。 1.この本を一言で表すと? ・自己を自然から探す 2.よかった点を3〜5つ ・78 天下水より柔弱なるはなし(柔弱の徳) →物事を受け入れる柔軟さを持つ人が強いということ...

個人で老子の思想を取り入れるのはいいと思いますが、政治で老子の思想を取り入れるのは非現実的だと思います。 1.この本を一言で表すと? ・自己を自然から探す 2.よかった点を3〜5つ ・78 天下水より柔弱なるはなし(柔弱の徳) →物事を受け入れる柔軟さを持つ人が強いということだと思う。固定観念に縛られないようにしたい ・71 知りて知らずとするは(わかったと思うな) →知ったと思ったところに落とし穴があると忠告してくれている感じ。 ・33 人を知るものは智(外よりも内を) →自分自身を理解するのは本当に難しいことと思う。自分で満足できれば十分幸せであると思う。ただ自己満足との区別は難しそう。 ・81 信言は美ならず(結びのことば) →大げさなことや立派そうに聞こえる言葉は中身があるのかよく吟味しなければいけない。人に与えながら自分が豊かになるのは理想的。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・65 古の善く道を為す者は(智をすてる政治) など理想の政治像について  →国を治めるのに知恵を不要とし、無為がよいという考えは賛同できない。現代の国の状況からいうと無為では滅んでしまうと思う。 3.実践してみようとおもうこと ・何度も読み返す。 ・自分自身の弱みを見つめなおす。 4.みんなで議論したいこと ・道とはどういうものかイメージがつきましたか? ・無知無欲になれますか? 5.全体の感想 ・老子は、聖人というより悟りを開いた人または仙人みたいな人だと感じました。 ・各章ごとの解説がとてもわかりやすかった

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2013/08/30

「世界の難問題も、必ずやさしいなんでもないことから起こり、世界の大事件も、必ず小さなちょっとしたことから起こるものだ。」 無知の状態での生活をすすめる思想。多くの不幸があるのは、人間が様々なことを知ってしまったからだと説く。つまり、ステーキを食べたことが無い人は、ステーキを望ま...

「世界の難問題も、必ずやさしいなんでもないことから起こり、世界の大事件も、必ず小さなちょっとしたことから起こるものだ。」 無知の状態での生活をすすめる思想。多くの不幸があるのは、人間が様々なことを知ってしまったからだと説く。つまり、ステーキを食べたことが無い人は、ステーキを望まないのと同じである。知識が欲求に繋がり、現在の生活が”足りている”という認識を失ってしまう。 年をとって、生きるのに疲れてから読むのが良いと思う。若いうちは、大きな目標を持ちながら生きていたい。今から無知無欲の生活を目指すのは、強者に搾取されてしまうだけだ。

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2013/06/03

 NHKの「100分で名著」が5月に「老子」を取り上げたので、併せて読むテキストをどれにしようかと思ったが、ここはやはり講談社学術文庫から中国思想の大御所である金谷治先生の著書を選んだ。100分で名著のテキスト・放送に併せて並行して読み進めることができた。  金谷治先生は冒頭で...

 NHKの「100分で名著」が5月に「老子」を取り上げたので、併せて読むテキストをどれにしようかと思ったが、ここはやはり講談社学術文庫から中国思想の大御所である金谷治先生の著書を選んだ。100分で名著のテキスト・放送に併せて並行して読み進めることができた。  金谷治先生は冒頭で 「人間が人間らしく生きるというのは、ふつう力みかえって生きることである。われわれがいろいろの場合に『頑張ってね』と口ぐせのように言うのはそれを示している。」 と言っている。  これに対して老子は「無為無欲」になってその本質に立ち返ることが人間の幸せである。力みかえることをやめて自然態であれ。」と説いているのだと言う。  「老子」は上篇・下篇に分かれており、上篇は第一章が「道」で始まることによって「道経」とよばれ、下篇の「徳経」と対していることにより「老子道徳経」とも呼ばれる。  全体を通して言えるのは言葉にしてはっきりとは名指ししないものの、孔孟の儒家に対する激しい対抗意識が見て取れる。むしろ儒教をベースにしてそれに反論を加えるところから老荘思想が成熟していったのではないのだろうか。  今回100分で名著の放送とそのテキストとも併せて読むことができたので、あらゆる章を熟読できたようだ。以下に「100分で名著」のレビューを抜粋しておく。 --------------[以下抜粋]--------------  東アジアで最も多く読まれている中国の思想書といえば「論語」だそうだが、これに勝るとも劣らないのが道家の始祖といわれる「老子」だそうだ。「上善若水」「小国寡民」など現代の日本にもよく知られて残っている言葉がある。いわゆる負け組とか社会的弱者向けともいわれ、「心の処方箋」としてブームになっているという。この老子の説いた思想を「道(Tao)」と呼ぶ。では「道(Tao)」とは何か? ・天地や宇宙を生み出す根源 ・万物造成のエネルギー ・自然(おのずからしかり) と蜂屋氏は説明している。  「がんばらなくてもいい」「あるがままのあなたでいい」というようなメッセージが多く「癒しの書」といわれる反面、リーダーに対しては「権謀術数の書」という一面を持っているのも事実。孫武の兵法書「孫子」に共通する部分も多い。 「論語」は得意のときに読め 「老子」は失意のときに読め といわれているそうだ。その意味ではやはりドロップアウトした人に向けて書かれているのだろう。  「無為自然」という言葉が出てくる。これは「自ずから然り」で「何ら作意をしないこと」という意味だ。ただ一切何もしないことではなく、作為的なことは何も行わないことだそうだ。それが老子のいう「無為自然」の理想のあり方なのだという。それが道(Tao)。  最終的には社会からはずれているからバカボンのパパ語で表現するとわかりやすいそうだ。 「バカをつらぬくのだ」 「赤ちゃんは最強なのだ」 「ヘリくだってえらくなるのだ」 「近道は間違う道なのだ」 「なるようになるのだ」 「まっすぐな人はぶれぶれなのだ」  これでいいのだ!

Posted byブクログ