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そして私は一人になった の商品レビュー

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2023/01/25

1996年の間に書かれた1年間の日記。 山本さんの私生活を覗き見しているようで面白かった。特に「原稿が終わらない、助けて」のような書き込みには、作家さんも人間なのだな(?)と感じさせられました。いつもすいすいと小説を書ける人なんて、そうそういないよな... 一人暮らしや旅行をし...

1996年の間に書かれた1年間の日記。 山本さんの私生活を覗き見しているようで面白かった。特に「原稿が終わらない、助けて」のような書き込みには、作家さんも人間なのだな(?)と感じさせられました。いつもすいすいと小説を書ける人なんて、そうそういないよな... 一人暮らしや旅行をしたくなる一冊でした。

Posted byブクログ

2022/10/10

たった25年、されど25年。 FAXで長文をやり取りし、年始や引っ越しの際は大量のハガキを送り、ワープロのデータはフロッピーに保存する。 今とは全く違う、ただし25年前には当たり前であった日常を懐かしく思い、また体重の僅かな増減を気にしつつも、楽しくなったら呑みすぎてしまう自...

たった25年、されど25年。 FAXで長文をやり取りし、年始や引っ越しの際は大量のハガキを送り、ワープロのデータはフロッピーに保存する。 今とは全く違う、ただし25年前には当たり前であった日常を懐かしく思い、また体重の僅かな増減を気にしつつも、楽しくなったら呑みすぎてしまう自然体の姿に愛おしさすら覚えました。 読みながら「文緒さんとお友達になりたい!」と思った方は、きっとたくさん居るはず。

Posted byブクログ

2011/09/25

“新しいシャツに袖を通すと、新しい自分になったような気がする。OLの頃に、異常とも言えるほど新しい洋服が次々と欲しかったのは、きっと自分が嫌いだったからなのだ。やりたいことが見つからず、目的もなく、ただ無駄遣いを繰り返している自分が嫌で、せめて外側だけでも新しくしたいと思っていた...

“新しいシャツに袖を通すと、新しい自分になったような気がする。OLの頃に、異常とも言えるほど新しい洋服が次々と欲しかったのは、きっと自分が嫌いだったからなのだ。やりたいことが見つからず、目的もなく、ただ無駄遣いを繰り返している自分が嫌で、せめて外側だけでも新しくしたいと思っていたのかもしれない。” 私は悲しいかな余裕の無い生活をしているし、なにしろ貧乏性なので、服を買ったりすることはあまりない。 買ってしまうのは自分の好きな文房具や本類ばかり。 金額は小さいものかもしれないけれど、これが積み重なると大きい。 私も今の自分と違う何かを求めているんだ。 何だか病気みたいだ。 無意識のうちにも、一冊の本で人生が変わってしまうような影響を受けたり、ささいな文房具でうってかわって快適な生活が送れるようになったり、お気に入りの筆記具が似合う人になれるような気がしたりする錯覚を起こしてしまう。 それは物欲というよりも、むしろ強迫観念に近いような気がする。 でも本当は、必要なものをきちんと選んで、いつまでも大切に使える大人になりたいのになー。 読みながら、そんなことを思った。 1997.05読了

Posted byブクログ