絶滅女類図鑑 の商品レビュー
橋本治研究の第一歩と…
橋本治研究の第一歩としては、手ごろな本だと思われる。
文庫OFF
橋本治のまわりくどいお話を読んで女性がどのような感想を持ったのかが関心の中心になる。1990年前後の女性は果たしてどのような反応だったのか。 ちょうど東京ラブストーリーが描かれたのと同時期である
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1990年に女性誌『CREA』(文藝春秋)に掲載された14回の記事と、1994年の単行本時にそれぞれの章に付加された文章を収めています。 『貞女への道』(河出文庫、ちくま文庫)で現代の女性たちの意識の変化と、それによって彼女たちが内面に抱え込むことになった問題を分析した著者が、...
1990年に女性誌『CREA』(文藝春秋)に掲載された14回の記事と、1994年の単行本時にそれぞれの章に付加された文章を収めています。 『貞女への道』(河出文庫、ちくま文庫)で現代の女性たちの意識の変化と、それによって彼女たちが内面に抱え込むことになった問題を分析した著者が、女性たちの分類をおこないそれぞれについて批評を展開するとともに、彼女たちの存在になんの対応もしてこなかった日本社会の男性たちにも舌鋒鋭い批判を放っています。 『貞女への道』やその男性編ともいうべき『蓮と刀』(河出文庫)はたいへんおもしろく読むことができたこともあり、本書の内容にも期待していたのですが、執筆当時の時代状況にそくした内容が多く、上の本にくらべるとあまりピンとこなかったという印象でした。また、あえて類型化をおこなうという本書の意図に沿ったものなのかもしれませんが、根拠の示されないままに著者独自の見方が提示されているところも見られます。
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独特のレトリックを使い、辛らつでシニカルな語り口であらゆる角度から女を斬りまくる。その背後にあるオジサン社会への批判も痛烈。男社会の論理でもなく女性側の立場からでもない独特の著者のスタンス。
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