院内感染 の商品レビュー

富家恵海子(著者)

院内感染で夫を亡くし…

[文庫ＯＦＦ]

院内感染で夫を亡くした妻による闘病日誌と、院内感染の実情についてのレポート。こうした「人災」は撲滅されるべきでしょう。

2009/10/07

食道にできた静脈瘤を摘出する手術を受け、元気に退院するはずだったのに院内感染によって命を落としてしまった夫について妻が書いた本。夫がなぜ死ななければならなかったのか、病院の対策はしっかりとなされていたのか、あらゆる角度から調べている。調べれば調べるほど、病院の感染症対策への杜撰さ（国立有名病院なのに！）、日本の医療（医学ではなく医療！）の遅れがどんどん浮き彫りになっていて、怖くなる。今から15年前の本ではあるが、今も変わらぬ部分が多くあることに恐怖を感じた。