量子力学 第2版(2) の商品レビュー
量子力学1と異なり、物理史的な流れには沿っていない。 その代わり、量子力学が新しい捉え方を要請していることを丁寧に説いている。やっとシュレディンガー方程式が144ページで出てくるが、その解釈をめぐっても、単純な統計モデルでなく、そこには測定という要素が本質的に横たわっていることが...
量子力学1と異なり、物理史的な流れには沿っていない。 その代わり、量子力学が新しい捉え方を要請していることを丁寧に説いている。やっとシュレディンガー方程式が144ページで出てくるが、その解釈をめぐっても、単純な統計モデルでなく、そこには測定という要素が本質的に横たわっていることが説かれている。エーテルを例えに出しながら、量子力学の本質、特異性を説くところが、まさにパラダイムの変容を迫っていて、興味深い。
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