私は生まれる 見知らぬ大地で(下) の商品レビュー
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主人公が中国に訪れ、物語は佳境に入ります。 前世に生きた証しと対面するところは、悠久の時の流れに読んでいてめまいを覚えるほど感動的でした。 前世の約束を現世で果たし、どこかへ去ってしまうクワン。 彼女が姿を消す前に見せた涙は、オリヴィアとの別れを悟っていたからなのでしょう。 エィミ・タンの描く物語は、読んでいる途中は残酷な描写もあって、読むのが辛いところもあるのですが、ラストはハッピーで、読後感は爽やかです。 丁度この小説を読む直前に、「客家」という一族のことを知りました。 なかなか物語性に富む一族のようなので、「客家」族をテーマにした物語も読んでみたいです。
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