検察者 の商品レビュー
名作です。 2024年6月3日再読: 初読から7年後とはいえ、読了まで既読書だとは気づかないおたんこなす振りに愕然。年々、加齢性忘却の症状が… ここでは、☆4つではなく☆3つの理由を書いておきます。 かなりの長編でストーリーも入り組んでいますが、筆力で難なくクリアしているのはさ...
名作です。 2024年6月3日再読: 初読から7年後とはいえ、読了まで既読書だとは気づかないおたんこなす振りに愕然。年々、加齢性忘却の症状が… ここでは、☆4つではなく☆3つの理由を書いておきます。 かなりの長編でストーリーも入り組んでいますが、筆力で難なくクリアしているのはさすがです。 本作では恋愛ストーリー(片思い)を入れ込む必要性はなく、特に妻子ある男性に腕を絡める描写は本書の品位を落としています。片思いは、あくまでも届かぬキレイな思い出として描いて欲しかった。 《弁護士の使命は被告人の利益を守ること。とはいえ、利益のため真実を歪めてはならない。(真実義務)》 《別件逮捕、接見妨害、代用監獄制度、検察官への阿りなど刑事裁判の形骸化が顕著》 こうしたポイントや、裁判官や検察官は独立した身分とはいえ組織的にトップは法務大臣の下にあるため、人事評価や左遷などの影響が大きく作用するのが現実、などを作品内にうまく投影。
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苛立つくらいに地味な進行と、最後に待ち受ける法廷での鮮やかなどんでん返しとのギャップが大きく、なんとも見事。
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10年以上も前に出版された本にも関わらず、 最近の時事ネタ的な要素も含まれていて読んでいておもしろかった。 検察審査会というあまり馴染みのない話。 最後に話が一つにくっつく瞬間がたまらない。 個人的に主人公的な人物はおらず皆、主要人物!! 色々な利害が絡みあった内容!!
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