イゾリーナ の商品レビュー
1900年に実際にあったスキャンダラスな事件を、作者が自ら歩き現場を見て情報を集めた記録。昔の事件なので当時の裁判記録がメイン。川で若い女性のバラバラ死体が見つかる。当時事件のあったヴェローナという都市は、市民より軍人の人口が多かった。当然軍人達はデカイ顔をし、街にはびこる。かな...
1900年に実際にあったスキャンダラスな事件を、作者が自ら歩き現場を見て情報を集めた記録。昔の事件なので当時の裁判記録がメイン。川で若い女性のバラバラ死体が見つかる。当時事件のあったヴェローナという都市は、市民より軍人の人口が多かった。当然軍人達はデカイ顔をし、街にはびこる。かなり享楽的な雰囲気の中、19歳の貧しい娘が軍人に妊娠させられ殺されて仲間達によって解体されたが、当然軍によって隠蔽された。裁判の証言も軍に顔色を伺うばかりで、軍のための裁判となり、少女の死は向こう側に追いやられた。淡々とした記述。
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1900年のヴェローナ。バラバラ殺人を筆者が掘り起こす。 飽くまでノンフィクションなんで、勝手にオチをつけるわけにはいかないんだろうけど、尻切れとんぼで歯切れが悪い。 マライーニって、アルベルト・モラヴィアのパートナーだそうな。
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闇に葬られた事件の真相、国家による隠蔽。どれもが非常に醜悪でむごたらしい。1900年頃の実話を元にした記録小説(?) なるほど世界は単一ではいけないのだと真に思う。反対勢力って必要なのね。 よく某政党は反対ばかりでなんの実行力も無い、ただの飾りだ!的なことを言われ、私もそうだなぁ...
闇に葬られた事件の真相、国家による隠蔽。どれもが非常に醜悪でむごたらしい。1900年頃の実話を元にした記録小説(?) なるほど世界は単一ではいけないのだと真に思う。反対勢力って必要なのね。 よく某政党は反対ばかりでなんの実行力も無い、ただの飾りだ!的なことを言われ、私もそうだなぁと思ったけど、この本を読むと反対勢力の存在意味が見える。まぁただ、反対ばかりで前に進まないっていうのはやっぱり頂けないと思うわけですが。 2010-4-15~20読了
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