手毬つく良寛 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
良寛について実に詳しく調査されています。新潟、出雲崎の名門橘家の長男として生まれ、18歳で父(家)を捨て、他国に走る。放浪の少年時代、抒情詩人の壮年時代を経て、40で懺悔の帰郷。良寛の器の大きさ、並外れた純粋さが余すところなく描かれています。良寛70歳の時に訪れ来た貞心尼30歳との出会いが、良寛の師としての晩年を潤いのあるものに昇華させていると思います。 高橋庄次「手毬つく良寛」、1997.4発行。貞心尼の「はちすの露」、読んでみたいです。
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