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民法解釈方法に関する十二講 の商品レビュー

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2012/11/26

民法学の大家による法律解釈論。おおまかに客観的解釈、歴史的解釈、両者の折衷という解釈方法を類型化した上で、具体的事案の検討に移っていく。その中で、特に我妻栄の民法学説を意識した叙述が多く見られる。厳密な論理構成によって判例を吟味していく(法律構成的解釈を絶対視するのではない、むし...

民法学の大家による法律解釈論。おおまかに客観的解釈、歴史的解釈、両者の折衷という解釈方法を類型化した上で、具体的事案の検討に移っていく。その中で、特に我妻栄の民法学説を意識した叙述が多く見られる。厳密な論理構成によって判例を吟味していく(法律構成的解釈を絶対視するのではない、むしろ批判的である)その鮮やかな手法は、大雑把に把握するのでは決して批判的に吟味することはできない。読み手にも論理への敏感さを要求している。その点で、法学を本格的に学びたい人にはぜひ手にとってもらいたい一冊。

Posted byブクログ