思いやる勇気 の商品レビュー
そもそも、ホロコーストのことをあまり知らない状況で読んだので驚きの連続だった。 当時ユダヤ人は世界中に散らばっていて、各国でもある一定の割合を占めていた。 そんな矢先にドイツが行ったホロコースト。 連合国群もユダヤ人殺害の事実を知りながらも、敢えて止めようとしなかった。収容所...
そもそも、ホロコーストのことをあまり知らない状況で読んだので驚きの連続だった。 当時ユダヤ人は世界中に散らばっていて、各国でもある一定の割合を占めていた。 そんな矢先にドイツが行ったホロコースト。 連合国群もユダヤ人殺害の事実を知りながらも、敢えて止めようとしなかった。収容所やそこに至る鉄道を破壊しようとすればできただろうし、国外へ避難しようとするユダヤ人を受け入れることもできただろうが、どれも行わなかった。 そんな中、ドイツに占領され降伏していく国々において、ポーランドのように9割以上のユダヤ人が殺された国もあれば、オランダのように9割以上が助かった国もあった。 これはユダヤ人を守る使命を国全体で持っているかの違いではあるが、どの国にもユダヤ人を守ろうとした人たちがいた。 ユダヤ人を差し出せば自分たちは殺されることのない人々が、なぜ命を危険にしてまでユダヤ人を守ったのか? 安全管理の観点からいけば『まずは自分』という常識では、到底語ることのできないものがあった。 この本は、助けた人たちや生き残った人たちのインタビューで構成されており、読みながら「自分ならどうしただろうか?」「助けることができただろうか?」と言葉にはならない感情が溢れて止まらなかった。 「なぜあのような行動(命の危険を顧みずユダヤ人を助けた)をとったのか今でもわからないが、身体が勝手に動いた。」
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当たり前のことをしたまでだ、なんてよく言えるのはすごい。 本当にこういう人々が多くいたことがすごい。
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