エアフレーム(下) の商品レビュー

マイケル・クライトン(著者),酒井昭伸(訳者)

2019/01/07

　飛行機の中で読む本じゃねーな。読んでたけど。

　香港発デンバー行き、トランスパシフィック社の航空機から乱気流に巻き込まれ、多数けが人、また死者も出ていると連絡があった。
　ロサンゼルス空港に緊急着陸したジェット機の中は悲惨なことになっていた。

　航空機メーカー、ノートン社は不況の業界の中で、一週間後に中国への大口契約を控えていた。
　この事故の原因を一週間以内に明らかにせよと厳命が下る。
　調査チームは飛行中のスラットが飛び出たことにより、機体が不安定になったのではないかと疑う。
　しかし、スラットが出てもオートパイロット昨日で機体は安定するはずなのだ。

　原因が分からないまま時間が過ぎていく。
　事故の翌日、別の航空会社のエンジン事故が起きたが、またしてもノートン社製の機体だった。
　マスコミはノートン社の航空機そのものの安全性を疑い始める。

　という大風呂敷の割には、ラストがそんなものかよって感じで拍子抜けした。

2014/05/08

生涯であと何回飛行機に乗るか知れないが、過去のデータ以上に危険は身近だと覚悟すること。テレビや新聞の特番報道の不公平性を見極めること、いや不必要に見ないこと。これらを教訓としたい。

2011/11/20

エアバス社がA300,ボーイング社が７８７を就航させ、ますます競争が激化する航空産業。本作のような事態がないようただ祈るのみです。