ジミーとジャネット、ふたりはふたご の商品レビュー
本物のショベルで大きな穴を掘るジミーと、小さなものを見つけて宝物にするジャネットのお話。 ふたごだけど、好きなものは正反対というところが楽しい。本物が好きなジミー、ごっこ遊びが好きなジャネット。大きな穴を掘るジミー、小さなものを大事にするジャネット。そして、遊びを邪魔し合ってけ...
本物のショベルで大きな穴を掘るジミーと、小さなものを見つけて宝物にするジャネットのお話。 ふたごだけど、好きなものは正反対というところが楽しい。本物が好きなジミー、ごっこ遊びが好きなジャネット。大きな穴を掘るジミー、小さなものを大事にするジャネット。そして、遊びを邪魔し合ってけんかしそうな2人の様子も親しみが湧くし、お話をおもしろくする。兄弟のいる子は、すごく共感できるだろう。 谷川俊太郎さんと和田さんの「穴」という絵本とのつながりを感じた。あの絵本も、男の子はひたすら穴を掘っていて、それを何に使うかは全然考えていなかった。でも、のぞきにきたみんなは「何に使うのか」を気にしてた。この本でも同じ。ただすることが楽しくて、それがどう役立つかとかは考えない。子どもはすごい。 とはいえ、庭に掘った穴をそのままにしておくと危険だ。でも、ジミーはせっかく掘った穴を埋められたくない。そこでどうするかをみんなで考える。父さんの機転の利いた知恵は見事だった。ジミーの気持ちをちゃんと汲んでやるような解決策だった。
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「ヘンリーくん」シリーズのクリアリー作。しかし、どこにも素っ頓狂なところはない、ごくごく普通の4歳の双子の普通の生活のひとこま。あまりに普通で、やまわきさんの絵と一緒に読むとまるで日本のこどもの話のようである。いかにも中川さんが書きそうな。こどもがやりたいこと・やっていることは万...
「ヘンリーくん」シリーズのクリアリー作。しかし、どこにも素っ頓狂なところはない、ごくごく普通の4歳の双子の普通の生活のひとこま。あまりに普通で、やまわきさんの絵と一緒に読むとまるで日本のこどもの話のようである。いかにも中川さんが書きそうな。こどもがやりたいこと・やっていることは万国共通ということだろう。それにしても、(いつもながら)やまわきさんの絵がすばらしい。クリアリーはこの作品のこの挿絵を見たのだろうか。もし見たのであれば、さぞ幸せだったことだろう。糸井重里の訳もとてもよい。
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子どもの気持ちとか成長過程を描いた絵本には 違和感を持ってしまう私ですが、 この絵本の2人は、私が思う・感じる「子ども」です。
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