竜の眠る海 の商品レビュー
「りゅうねむ」シリィズ第一弾。 此の頃は十四歳ですものね。とても大変な経験だったのでしょうね。初読の時には想いもしなかった感想が・・・。 とてもダイスキなシリィズです。 此処から、彼の、彼らの成長が始まるのですね!
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物語は得てして、人物を縦糸とした織物に喩えられます。横糸となるのは過程にある出来事や、発見した事実など。 それら横糸にどのような色合いが染め込まれているのか。模様を表すのは横糸なのです。それらを身に巻きつけて、縦糸は織物となる。 細密で豪奢な模様を織ろうとするなら、縦糸は丈夫なも...
物語は得てして、人物を縦糸とした織物に喩えられます。横糸となるのは過程にある出来事や、発見した事実など。 それら横糸にどのような色合いが染め込まれているのか。模様を表すのは横糸なのです。それらを身に巻きつけて、縦糸は織物となる。 細密で豪奢な模様を織ろうとするなら、縦糸は丈夫なものを数多くかけていなければならない。横糸の重圧に切れてしまわないように、捧げられる色彩を余さず享受できるように。 この物語を成す縦糸はリューイです。 当初、彼は無知で無力なコドモだった。継がれる糸――魔女の呪いの重さに戸惑い、竦むしか出来ずにいた。彼にはどのように織り進めれば良いのか、示してくれる手が必要でしたが、その他人がいなかったので。ジェイは指針を提案し、危機の時には補助してくれる、リューイにとって最良の織り手だったでしょう。 しかし、人は其々に物語を織っているのならば、リューイの傍らに立ちながら、ジェイ自身も己の物語を織り進めているのです。 そうして、他人との触れ合いという横糸を通している際、その人の色の成分となった過去を知り、衝撃の後にその色を一層大切に受け止めることもあるのでしょう。 歴史に隠された悲劇。笑顔の奥の悲哀。そういったものは、吸収した者の中で色の深みを増し、美しさを増すのです。これは、そういう物語。
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シリーズ第一巻。文章が好きで作家買いしていたひとの話。海の王国の王子と、吟遊詩人に詠われるほど名を馳せた傭兵のお話。甘やかされないが故に賢い王子様と、暗い過去を持ちつつ前向きに生きていく傭兵(でも暗いので王子様に癒されてる)。緑に閉ざされてしまった国内を、謎を解くためにふたりが旅...
シリーズ第一巻。文章が好きで作家買いしていたひとの話。海の王国の王子と、吟遊詩人に詠われるほど名を馳せた傭兵のお話。甘やかされないが故に賢い王子様と、暗い過去を持ちつつ前向きに生きていく傭兵(でも暗いので王子様に癒されてる)。緑に閉ざされてしまった国内を、謎を解くためにふたりが旅をするところから始まったシリーズで、先が楽しみだなーと思っていたのに、続きが出なくて悲しい。ノーイさんは、やっぱ先生とくっつくんか...。
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オディロカナ王国の王子リューイが14歳の誕生日を迎えた翌朝、王国は緑に覆われ、人々は覚めぬ眠りについてしまった。 呪いをとく為に伝説の英雄「暁の酔傭兵」ジェイと旅をする話。 表紙買いしました。
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王子様と傭兵の、伝説とか魔法の冒険話。 ファンタジー好きなのでシリーズ全部持ってます。小説の内容も挿絵も綺麗。
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